ケプカが悠然とWGC初制覇を達成
ブルックス・ケプカが余裕を持ったまま3打差で「WGCフェデックス セントジュード招待」を制覇し、世界ゴルフ選手権(WGC)初優勝を果たした。
世界ナンバーワンはTPCサウスウィンドでの最終日に「65」をマークし、米国の同胞ウェブ・シンプソンが2位に食い込むなか、メジャー4勝に加えWGC制覇の称号を手にした。
最終日を首位で迎えた同組のロリー・マキロイを1打追う状況でスタートした29歳だったが、この日奪った5バーディのうち最初のバーディを3番で奪うと、完全に主導権を握った。
首位と4打差の3位には豪州のマーク・レイシュマンが入り、さらに1打差の4位にはマキロイに加え、マシュー・フィッツパトリックとトミー・フリートウッドのイングランド人コンビが入った。
2014年の「トルコ航空オープン」でヨーロピアンツアー初優勝を果たしたケプカは、これでヨーロピアンツアー6勝とした。ケプカはメジャーでの栄冠を勝ち取る前に、ヨーロピアンチャレンジツアーでも4勝を挙げている。
「これは特別」とケプカは述べた。「ここ数年は信じられないほどすばらしかった。これまですばらしい進撃だったし、ずっと良いゴルフがプレーできており、将来に胸を躍らせている」
「僕はとにかくプレーするたびに学んでいるんだ。多くの人々は忘れていると思うけれど、僕にはここ3年で2位が9回あったんだ」
「2位になるたびに、何かを学んできた。どうすれば良いか、勝者とプレーしていたときにはその選手の勝ち方を見てきたし、プレッシャーのかかるなかでどうしたらショットが打てるのか、どこにミスがあるのかを考えてきた」
「僕はそれについて、ここ数年は良くやってきたし、本当に良く学んだと思う。僕は自分のゴルフを見出すこと、特に追い詰められた状況でそうできるよう、真価を発揮できるようになったんだ」
ケプカは2番を寄せワンのパーでしのぐと、パー5の3番では寄せワンのバーディを奪って通算12アンダーとし、マキロイに並んだ。
ケプカは2打目を1.5メートルにつけた5番で単独首位に立つと、続く6番では6目メートルのバーディパットを沈め、2打差でハーフターンした。
さらに2打目を2.4メートルに寄せた10番でスコアを伸ばして後続との差を3ストロークに広げると、シンプソンが優勝争いの急先鋒として浮上し始めた。
2012年の「全米オープン」王者は3番で8メートルのイーグルパットをねじ込むと、6番でスコアを伸ばしつつ、9番でボギーをたたき、「33」でハーフターンした。
10番で再びロングパットをねじ込んだシンプソンは二桁アンダーに戻すと、パー3の11番ではティショットをタップイン圏内に寄せ、13番では2.4メートルのバーディパットを沈めてスコアを伸ばした。
16番でバンカーからの寄せワンを決めたシンプソンはケプカのリードを2打に縮め、「64」をマークしてクラブハウスリーダーとなった。ケプカは第2打を3.6メートルにつけた17番でバーディを奪い、再びリードを広げた。
スタートから9ホール連続パーとしたレイシュマンだったが、10番からの3連続バーディで波に乗り、「67」をマークした。
1番でみごとな2打目を見せたフリートウッドはパー5の3番でもバーディを奪ったが、5番でボギーをたたくと、9番で3メートルのバーディパットを沈めて盛り返した。その後、ティショットをピンそば3メートルに寄せた14番でバーディを奪ったフリートウッドは、バンカーからの寄せワンを成功させた16番でもスコアを伸ばし、この日「66」をマークした。
16番でこの日のハイライトとなるタップインイーグルを決めたフィッツパトリックは「69」をマークし、一方マキロイは「71」で最終日を終えた。
「69」をマークしたスペインのジョン・ラームは通算10アンダーの7位で大会を終え、1打差の8位には同じく「69」でラウンドしたイングランドのイアン・ポールターが入った。
米国のビリー・ホーシェルとバッバ・ワトソンは通算8アンダーの9位タイ、世界4位のジャスティン・ローズはそこから1打差の11位で大会を後にした。