ローズがポートラッシュでの大いなる野望を明言
ジャスティン・ローズ(イングランド)は今週の「全英オープン」でメジャー2勝目を挙げることで、生涯グランドスラムへ向け大きく弾みがつくと期待を寄せている。
これまでメジャー4大会全てを制覇したのはベン・ホーガン、ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)、ジーン・サラゼン、そしてタイガー・ウッズのみであり、ロリー・マキロイ(北アイルランド)、フィル・ミケルソン、そしてジョーダン・スピースは名人入りまであと1つとなっている。
ローズにとって唯一のメジャー制覇は2013年の「全米オープン」となっているが、以降、彼はメジャーで3度2位に入っており、これには昨夏のカーヌスティGLでの大会も含まれる。
また、ローズはメリオンGCでの栄光以来、五輪で金メダルを獲得し、世界ゴルフ選手権を制し、「ロレックスシリーズ」で2勝を挙げて公式世界ゴルフランキングでナンバーワンへ上り詰めている。勢いを味方につければ如何に勝利が時を置かずにやって来るかを知り尽くしている。
「(英米)両オープンを制することができれば、それは間違いなく素敵なペアになる」とローズは述べた。「そうなればグランドスラムまであと半分になる。ここで勝つことができれば、生涯グランドスラム達成まで50パーセントは完了となるんだ」
「次(のメジャー制覇)は僕にとって本当に重要なんだ。そうなれば、残りの2つが可能だと感じられるようになるから。道程の4分の1までしか達していないと、険しい上り坂に見えるものだよ。でも、半分まで行くと、転換点に達したような感じになるんだ」
「僕はこれまで間違いなくチャンスをつかんできたし、これをやり続けて行けば、扉は開くと思うんだ」
「いつだって『全英オープン』で優勝争いに絡んでいるときは素晴らしい心持ちがするものさ。特に地元の選手であるだけにね。これは僕ら(英国人)が優勝を切望している大会だと思う。これこそが目標だよね。今年は去年よりひとつ順位を上げればジャグ(優勝トロフィーのクラレットジャグ)に手が届くんだ」
1951年以来となるロイヤルポートラッシュGCでの開催は、メジャーで最も久しぶりのこととなるわけだが、ローズは北アイルランドの空気に浸っており、アントリム州の沿岸で過ごす時間を気に入っている。
「とても違う感じがする」とローズ。「ここではちょっとした時間を過ごす機会があり、ポートラッシュの酒場には足繁く通っているのだけど、地元の人々はこのこじんまりした世界をとても誇りに思っていると思う。とても特別だし、ゴルフコースは信じられないほど素晴らしい」
「誰もが温かく歓迎してくれるのだけど、それは恐らく、(ここでの全英開催が)かなり久しぶりのことで、そのことに人々がとても興奮しているからというのもあるのだろうね」
「大会前にそうした場所を訪れるのが好きなんだ。ひとたび大会の週が始まってしまえば、早い時間に就寝し、常に規律を持ったモードに入ることになるから」
「しかし、こうしたコースへ来て、エンジョイし切れないのは残念なことだね。時にはそうしたこともあるんだ。プロフェッショナルのゴルファーである以上、集中を切らさないようにしなければならないということなのだろうね」
「だから、準備段階の訪問をするときは、ゴルフのプレーがついた子供の遠足のような気分がするんだ。『全英オープン』のコンディションに整えられたポートラッシュでプレーできて、パブで1、2杯引っかけられるんだよ。これを望まない人なんていないよね?」