2019年 オメガドバイデザートクラシック

「オメガドバイデザートクラシック」で知っておくべき5つのこと

2019/01/22 13:51
前年は僅差の優勝争いを演じた李昊桐とマキロイ(Andrew Redington/Getty Images)

欧州ツアーの中東シリーズ“デザートスイング”が続く今週は、戦いの舞台を30周年の節目を迎える「オメガドバイデザートクラシック」へと移す。エミレーツGCで開催されるこの大会について、押さえておくべき5つの事柄を紹介しよう。

節目の祝祭

「オメガドバイデザートクラシック」は今年で30周年を迎える。イングランドのマーク・ジェームスが1989年にエミレーツGCで開催された第1回大会を制覇して以降、ドバイクリークで開催された1999年と2000年の2大会を除き、この大会は常に当地で開催されてきた。

これまで24人が同大会を制覇しており、その国籍は13カ国となる。歴代王者には、セベ・バレステロス(1992年)、アーニー・エルス(1994、2002、2005年)、フレッド・カプルス(1995年)、ホセ・マリア・オラサバル(1998年)、マーク・オメーラ(2004年)、タイガー・ウッズ(2006、2008年)、ヘンリック・ステンソン(2007年)、ロリー・マキロイ(2009、2015年)、ダニー・ウィレット(2016年)、そしてセルヒオ・ガルシア(2017年)といった10人のメジャー王者もその名を連ねている。

連覇達成なるか

昨年、マジリスコースで欧州ツアー2勝目を挙げた中国の李昊桐(リ・ハオトン)は、2013年と2014年大会を制したスコットランドのスティーブン・ギャラハー以来となる、史上2人目の連覇を狙っている。

メジャー4勝のマキロイを1打差で退け、大会新記録となる通算23アンダーをマークして昨年大会を制覇した李は、アジア人選手として初めて、アラビア語でコーヒーポットを意味するダッラートロフィを掲げた。

メジャー王者そろい踏み

今年は7人のメジャー王者を含むスターぞろいのフィールドが、エミレーツGCのマジリスコースに集結する。

近年は、春にオーガスタナショナルへ向かう選手にとって、この大会での優勝が吉兆となる傾向にある。ウィレットは2016年にこの大会を制覇すると、その3カ月後に「マスターズ」でメジャー初制覇を果たした。さらに翌年はガルシアがドバイで勝ち、その後グリーンジャケットを獲得。全く同じ流れで偉業を達成した。

大会最多勝はメジャー4勝のエルスによる3勝となっている。今年も出場する南アフリカのエルスは、1994年にマジリスコースで11アンダー「61」をマークしているが、これは現在もコースレコードとして残っている。

デシャンボーの凱旋

ブライソン・デシャンボーがプロとして初めて「オメガドバイデザートクラシック」に帰ってくる。当時アマチュアだった2016年に大会初出場を果たし、4日間を「70」「69」「68」「69」で回って18位タイに入り、ローアマに贈られるアマチュアメダルを獲得した。

以降、現在は欧州ツアーメンバーでもあるデシャンボーは、米PGAツアーで5勝を挙げ、2018年には米国代表メンバーとして「ライダーカップ」デビューも果たした。

ティからの絶景

エミレーツGCマジリスコース8番ホールのティから臨む景色は、おそらく世界のゴルフで最も良く知られた風景であろう。

459ydパー4のティに立った選手たちは、左手に色鮮やかな緑のフェアウェイ、右手に茫漠たる砂の世界、そして正面に有名なドバイスカイラインの摩天楼を臨むことになる。

2019年 オメガドバイデザートクラシック