「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」について知っておくべき5つのこと
中東で開催されるシーズン最終戦に60人の選手が集結する今週は、白熱する2018年の「レース・トゥ・ドバイ」がその最高潮に達する。「ロレックスシリーズ」の第8戦にして最終戦でもある「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」について、知っておくべき5つの事柄は以下の通りである。
“モリウッド”による一騎打ち
今週は「レース・トゥ・ドバイ」ランキングでトップ2につけるフランチェスコ・モリナリとトミー・フリートウッドが、欧州ナンバーワンの座を懸けて一騎打ちのバトルを繰り広げることになる。なお、現在ランキング首位のモリナリと2位のフリートウッドの差は1,025,166ポイントとなっている。
年間レースをリードするこの2人は、欧州代表が17.5 ? 10.5で米国代表を下した9月の「ライダーカップ」でコンビを組んでチームに4ポイントをもたらしたことから、親しみを込めて“モリウッド”の愛称が付けられた。
36歳のモリナリは、今年の「全英オープン」でイタリア人初のメジャー王者となったほか、「BWM PGA選手権」を制覇して「ロレックスシリーズ」初優勝を果たすなど、欧州ツアーでキャリア最高のシーズンを送ってきた。
フリートウッドは、2014年と15年のロリー・マキロイ以来となる「レース・トゥ・ドバイ」連覇を狙っている。「アブダビHSBC選手権」でタイトル防衛を果たしたフリートウッドは、その後、「全米オープン」での2位を含むトップ10入り7回を記録し、今週は親友を逆転するべく、優勝に狙いを定めている。
「ロレックスシリーズ」のフィナーレ
「レース・トゥ・ドバイ」の締め括りとなる「DPワールドツアー選手権」は、賞金総額が700万ドル以上に設定された欧州ツアー最高峰の8大会で構成される2018年「ロレックスシリーズ」の最終戦でもある。
今週のフィールドには、2018年の「ロレックスシリーズ」王者であるモリナリ、ラッセル・ノックス、アレックス・ノレン、トービヨン・オルセン、ブランドン・ストーン、そしてリー・ウェストウッドの6人が名を連ねている。
節目の10周年
「DPワールドツアー選手権」が10周年を迎える今週は、ジュメイラGEにとって特別な週となる。
2009年に初めて欧州ツアーの国際スケジュールに組み込まれて以降、毎年この大会に出場しているのはモリナリ、ウェストウッド、そしてマルティン・カイマーの3人のみである。
過去には4カ国から7人の選手がこのシーズン最終戦を制覇している。過去の大会王者:イングランドのウェストウッドとマシュー・フィッツパトリック、北アイルランドのロリー・マキロイ、スペインのアルバロ・キロスとジョン・ラーム、そしてスウェーデンのロバート・カールソンとヘンリック・ステンソンだ。
最高の60人
ジュメイラGEのアースコースは今週、「レース・トゥ・ドバイ」の上位60人を迎える。最後にこの60人の枠に滑り込んだのは、「ネッドバンクゴルフチャレンジ」で21位タイに入ったロバート・ロックである。彼と同様に、南アフリカで好成績を収めたディーン・バーメスター、ダレン・フィチャート、そしてアーロン・ライもシーズン最終戦へと歩を進めた。
素晴らしきウェストウッド
先週の「ネッドバンクゴルフチャレンジ」で、最終日に見事8アンダーの「64」をマークして欧州ツアーでは4年ぶりとなる感動的な優勝を遂げたウェストウッドは、2009年にトロフィーを掲げた熟知するアースコースへと向かう。
先週同様、イングランドのベテランは最終日に「64」をマークして第1回「DPワールドツアー選手権」を制覇した。あれから10年が経過した今週、ウェストウッドが「ロレックスシリーズ」連続優勝を果たすことができれば、「レース・トゥ・ドバイ」でトップ10入りしてシーズンを締めくくることになる見込みだ。