2018年 ノルデアマスターズ

出場200試合目のワーリングがツアー初優勝

2018/08/20 11:59
ポール・ワーリングが歓喜の美酒を味わった(Matthew LewisGetty Images)

プレーオフの末にトーマス・アイケン(南アフリカ)を退けたポール・ワーリング(イングランド)が「ノルデアマスターズ」を制し、ヨーロピアンツアー初優勝を遂げた。

ヒルズGCでの最終日を共に首位タイで迎えた2人は、この日揃って「68」をマークし、通算14アンダーとしてヨーテボリでのスリリングな午後を演出した。

18番で行われたプレーオフ1ホール目。ティショットを池に落としたアイケンに対して、ワーリングがパーで勝利をたぐり寄せ、出場200大会目でツアー初制覇を果たした。

この勝利は、Qスクールから勝ち上がった2007年以降、2度にわたり大きな怪我に悩まされたワーリングにとって、浮き沈みのあるキャリアの頂点となった。手首の怪我により2011、12年シーズンの大部分を棒に振ったが、その後肩にも怪我を負い、2015、16年は合わせて12大会の出場に終わった。

「嬉しくて有頂天になっている。正直言って、今まで本当にこの日が来るかどうか自分でも定かではなかった。これを目指して何年もの間、頑張って挑んできたので、遂に一線を越え、このトロフィーを手にすることができて良かった」

「全てが報われたように感じている。これまで2度にわたり手術を受けてきたけれど、ようやくここまで来られて良かったよ。地元では、間違いなく皆が僕のために興奮してくれているだろうね。これは、地元にいる皆のための勝利でもあるんだ」

敗れたアイケンにとっては今季、スウェーデン入りするまでトップ10がわずか1度に留まっていたため、復調を歓迎すべき大会となった。「来週へ向け、多くの前向きな収穫があった。もちろん、プレーオフにはがっかりしているけれど、物事とはそんなものだし、多くのポジティブな点があった」と振り返った。

4位のトービヨン・オルセン(デンマーク)にとっても今大会の結果は重要な意味を持つものだ。「ライダーカップ」出場へ向け、欧州代表の世界ポイントリストで自動選出圏内へ浮上したのである。

2018年 ノルデアマスターズ