初優勝のB.ストーン あと一歩まで迫った夢の「59」
南アフリカのブランドン・ストーンが欧州ツアーの最少スコアタイ記録をマークし、「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」を制覇した。
25歳のストーンは欧州ツアーで18人目となる「60」(ダレン・クラークは2度達成)をマークし、日曜日では4例目となる快挙を達成してトロフィーを掲げた。
しかし、ストーンによる輝かしい10アンダーのラウンドは、最終ホールで2.1mのパットが外れたことで、欧州ツアー初の「59」は今回もお預けとなった。
ストーンはガレインの16ホールを1イーグル、8バーディでプレーし、上がり2ホールを1アンダーでプレーすれば、魔法をかけられたかのような「60」の壁を打ち破れるところまで漕ぎ着けたのである。
ストーンの定めた通算20アンダーのクラブハウスターゲットに到達する者は現れず、ストーンは欧州ツアー3勝目を手にするとともに、今大会で3枚用意された来週の「全英オープン」行きのチケットも手に入れた。
この他には、「30」でハーフターンして一時は2打差の単独首位に立ちながらも、ストーンの猛チャージに及ばず2位となったエディー・ペパレルと、3位タイに入ったスウェーデンのイェンス・ダントープが「全英オープン」行きを決めた。
最終日を「64」で回ったイングランドのペパレルは通算16アンダーで大会を終え、「68」としたダントープは、「65」のトレバー・イメルマン、「64」のルーク・リストと並ぶ通算15アンダーの3位タイで大会を後にした。
リストはすでにカーヌスティのフィールドに名を連ねていたため、ダントープは世界ゴルフランキングの差で2008年の「マスターズ」王者(イメルマン)に競り勝ち、「全英オープン」行きを決めた。
首位と3打差で出たストーンは、前半を「31」とすると、10番、12番、14番、そして15番でバーディを奪い、パー5の16番では大きく曲がる9mのイーグルパットを沈めて歴史的瞬間のチャンスをお膳立てした。
「信じられないほど素晴らしい。本当のことを言うと、18番グリーンに上がるまで自分のスコアがいったいくつなのか知らなかったんだ」とストーン。
「今日は全てが上手く行った1日だった。ショットは最高で、素晴らしいパットがいくつか決まった。最後は2mちょっとのパットを外して『60』で終えたのは少し残念だったけれど、文句を言うつもりは全くないよ」。
「僕のキャディが、こういうパットはなかなか打てるものじゃないと言ってきたので、僕は彼にライン読みを任せることにしたんだ。グリーンへ上がっていくとき、彼に、僕はこのパットのラインを読まないよと伝えたんだ。完全に君次第だ、とね」。
「僕は彼の狙い通りに打ったのだけど、彼はタッチが合っていなかったと指摘した。少しタッチが弱すぎたと彼は言ったんだ。恐らく彼の言う通りだったのだろう。ラインから外れてしまったけれど、僕はこれを受け入れるよ」。
「16番のパットは大会の優勝をもたらすものだった。素敵な心持ちがしたね。あと3回だけ良いスイングをすれば良いということは分かっていたし、それを果たすと、感情が溢れ出そうになった。こみ上げるものを押しとどめるのに苦労したよ」。
「(全英へ向け)宿泊先を見つけることができればいいね」。