ポール・ダンによるバリーリフィンGCコースガイド
今週はバリーリフィンGCで初めて「ドバイデューティーフリー アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」が開催される。ヨーロピアンツアー公式サイトでは、このドニゴールのコースについて知っておくべきことを、地元期待のポール・ダンに語ってもらった。
アイルランド最北部に位置するバリーリフィンGCには、大西洋のドラマッチックな海岸線と息をのむ絶景、そしてグレイシェイディ島を臨む2つの卓越したリンクスコースがある。
今週はヨーロピアンツアーきっての精鋭たちが、1993年にパット・ルディとトム・クラッドックにより設計されたグレイシェイディリンクスで競い合う。この有名なコースは、見事な砂丘の上にたたずんでおり、難度の高いリンクスコースとして知られている。
そんなコースについて、ヨーロピアンツアーで優勝経験のあるダンが、カギとなるホール、コースのコンディション、そして今季「ロレックスシリーズ」第4戦を制する上で何が必要であるかについて語った。
概要
「ティショットは結構狭いね。ラフはまばらな感じだけど、水分を多く含んでいるから、ラフで良いライを得るのは難しいんだ。もちろん雨が降らなければ、硬くて速くなるし、グリーンの転がりはとてもピュアだね」
「ここはとても天気に左右されるんだ。風が吹くとピンに寄せるのは難しくなるから、風の強い日はタフだけど、グリーンの状態はとても良いので、フェアウェイをとらえることができれば、良いスコアも出る。グリーンのコンディションが良いので、他の大会より好スコアは出やすいし、9メートルのパットだって決めやすいから、フェアウェイをとらえて、その利を生かすことができればと思っている」
カギとなるホール
「ここはパー3のホールがとても良いんだ。5番は左へ外すと寄せワンのパーが難しくなる打ち下ろしのパー3で、7番は右にウォーターハザードのあるやり甲斐ある打ち下ろしのパー3だね。とても短いホールなのだけど、僕が最後にプレーしたときは風が強かったので、120ヤードを7番アイアンで打ったくらいだから、トリッキーなホールにもなり得るんだ」
「13番は丘を打ち上げていく美しいパー5だね。とても良いホールがたくさんあるけれど、全体的にフェアウェイを砂丘が囲んでいる、とてもリンクスっぽい感じのするコースだね」
優勝を決める要素は
「今週はグリーンがカギを握ると思う。とても硬いので、良いプレーをしたとしても、少しでも風が吹けばピンに寄せるのは難しくなるし、グリーンのくぼんだ部分へ外してしまうことになるんだ」
「通常、ここでは万全のプレーをしていると思っていたとしても、決めなければならないパーパットが5、6回はあるし、今週はそうしたパットが勢いを保つ上で重要になると思う」
「ここではいつだって、グリーンでは勝つか負けるかという感じになるけど、今週はその傾向がかつてないほど強まるだろうね」
バリーリフィンを他のリンクスと比較すると?
「アイルランドで育つと、アマチュアとして大会で色々なリンクスコースでプレーをする。だから、このコースは僕が慣れ親しんだコースととても似ている。今週はこれまでスペインのような好天に恵まれているけれど、やるべきことは他のリンクスコースと変わらない。間違った場所へ外さず、バンカーは避け、トラブルに陥ったらパーをセーブできる場所に持っていくようにしなければならない」
「特に(地面が)硬くなるため、パー5は実質的に短くなるから、チャンスはたくさんあると思うよ」
今週を迎える上での手応えは?
「フランスでは3週間のオフを経て良いプレーができたと感じている。競技ゴルフに復帰したときに、どのようなプレーができるか完全に把握することはできないけれど、先週は難しいコースで、首位とわずか6打差の21位に入ったので、とても満足している」
「自分のゲームはベストの状態からそんなに遠くないし、ショートゲームは冴えているから、さらに前進し続けることができればと思っている。先週は日毎に少しずつ良くなっていったから、ここでもその傾向を続けることができれば良いね」