「NBOオマーンオープン」について知っておくべき5つのこと
今週はヨーロピアンツアー史上で初めて、オマーンで大会が開催される。以下は、マスカットで開催される第1回大会について知っておくべき全てのことである。
1)新たなる章
今週、ヨーロピアンツアーはオマーンで新たな地平へと到達する。同国はヨーロピアンツアーが開催された44カ国目の国となるほか、湾岸アラブ諸国ではバーレーン、カタール、アラブ首長国連邦に次いで、ヨーロピアンツアーの大会が開催される4番目の国となる。
また「NBOオマーンオープン」は、「ベルギーノックアウト」「2018ショットクロックマスターズ」と並ぶ2018年のヨーロピアンツアー国際スケジュールで新規開催される3大会のうちのひとつでもある。
2)ルーツはチャレンジツアー
アルモウジGでは、2015年から17年にかけてチャレンジツアーのシーズン最終戦である「NBOゴルフクラシックグランドファイナル」が開催されている。3年連続して翌シーズンのヨーロピアンツアーのシード権を得る15人のチャレンジツアーの選手たちを決する場となってきただけに、ドラマの舞台として不足はない。
このマスカットのコースでは2013年と14年に「ナショナルバンク・オブ・オマーンクラシック」も開催されており、チャレンジツアーの大会はこれまで計5回開催されている。
今週の大会は、過去3回の「NBOゴルフクラシックグランドファイナル」を制したリカルド・ゴウベイア(2015年)、ベルント・リットハマー(16年)、クレモン・ソルデ(17年)の3人がそろい踏みするとあり、チャレンジツアーの風合いがはっきりと感じられる大会になる。
また、ゴウベイアは今週マスカットでプレーする12人のかつてのチャレンジツアー年間王者の一人である。ほかにはトーマス・ビヨーン(1995年)、マーク・フォスター(2001年)、リー・スラッテリー(04年)、マーク・ウォーレン(05年)、ミシェル・ロレンゾベラ(07年)、デービッド・ホーシー(08年)、エドアルド・モリナリ(09年)、アンドレア・パバン(13年)、アンドリュー・ジョンストン(14年)、ジョーダン・スミス(16年)、そしてタピオ・プルッカネン(17年)が出場する。
3)中東ハットトリックを目指すビヨーン
1995年にチャレンジツアーの年間王者となったビヨーンは、その後、ヨーロピアンツアー最高の選手の一人としての地位を確固たるものにした。
2018年「ライダーカップ」でキャプテンを務める彼は、これまでヨーロピアンツアーで通算15勝を挙げている。ドバイ(01年「ドバイデザートクラシック」)とカタール(11年「コマーシャルバンクカタールマスターズ」)で優勝するなど、中東でも成功を収めてきた。
初めてオマーンでの競技に出場するビヨーンは、日曜日に47歳の誕生日を迎えるとあり、大会最終日は新たなトロフィー獲得と誕生日という二重の祝福を狙っている。
4)歴史に名を刻むアザーン
アザーン・アルルミーはヨーロピアンツアーのファンにとって馴染みの薄い選手ではあるが、彼はとある記録を打ち立てることになる。
オマーンのアマチュア選手である彼は、今週母国で開催される大会に出場することで、ヨーロピアンツアーの大会に出場した史上初のオマーン人選手となるのである。
アルルミーはアルモウジGで開催された「NBOオマーンアマチュア選手権」で2勝(2015年と17年)しており、コースは熟知している。
5)絶景のコース
2012年9月に開場したアルモウジGは、6キロにわたる海岸線沿いに佇む、パステルブルーのインド洋と美しい砂浜が牧歌的な美を織り成す絶景のコースである。
メジャー王者のグレッグ・ノーマン設計のコースは、全長7342ヤード、パー72で沿岸という立地に相応しいリンクススタイルのレイアウトになっている。コース内にある木は、8番のフェアウェイに立つ1本のみである。