2018年 オメガドバイデザートクラシック

「オメガドバイデザートクラシック」で知っておくべき5つのこと

2018/01/23 15:11
2017年「マスターズ」を制したS.ガルシア。2年続けて今大会の優勝者がグリーンジャケットに袖を通した

中東で開催される欧州ツアーで最も長い歴史を持つ「オメガドバイデザートクラシック」は、驚くべきことに、ここ2年連続して同年の「マスターズ」を制覇した選手が優勝を飾っている。以下は、今週の大会に関して知っておくべき全ての情報だ。

グリーンジャケットへの通過点

昨年、オーガスタでメジャー初制覇を成し遂げたセルヒオ・ガルシア。グリーンジャケットに袖を通す前に、エミレーツGCで3打差の勝利を飾り、それまでの2年間で「オメガドバイデザートクラシック」と「マスターズ」の両方を同年に制覇した2人目の選手となった。

前年にドバイで戴冠したダニー・ウィレットも、その年の4月の宿命的な日曜の午後にグリーンジャケットを獲得した。昨年、ガルシアはこの2勝に加え、母国で開催された彼自身のチャリティ財団が大会ホストとなった「アンダルシアバルデラママスターズ」も制覇し、欧州ツアー3勝を挙げた。ガルシアは先週、日本とアジアの共同主管競技「SMBCシンガポールオープン」を制しており、万全の状態でタイトル防衛に臨むことになる。

真のクラシック

「オメガドバイデザートクラシック」は中東で最も長く開催されている欧州ツアーの大会であり、かつて「ライダーカップ」出場選手でありキャプテンを務めたこともあるマーク・ジェームスが優勝した1989年の第1回大会以降、大会も開催コースもツアーと密接な関係を保ってきた。以来、セベ・バレステロス(1992)、アーニー・エルス(1994、2002、2005)、フレッド・カプルス(1995)、ホセ・マリア・オラサバル(1998)、マーク・オメーラ(2004)、タイガー・ウッズ(2006、2008)、ヘンリック・ステンソン(2007)、ロリー・マキロイ(2009、2015)、ダニー・ウィレット(2016)、そしてセルヒオ・ガルシア(2017)と、10人のメジャー王者がトロフィーを掲げてきた。

ビッグイージーの庭

アーニー・エルスはこの大会のレジェンドとして名を馳せており、大会初日にコースレコードの「61」をたたき出した1994年に、4日間首位を守り切る完全優勝で大会1勝目を挙げた。エルスはマジリスコースで3勝を挙げているが、2勝目はその8年後の2002年のことであり、4打差で大会2勝目を飾った彼は、その3年後に大会ハットトリックを達成した。メジャー4勝のエルスは、「オメガドバイデザートクラシック」での最初の11回の出場で、1度も11位を下回ったことはなく、その間、優勝3回、2位3回、そして3位を3回記録している。

ハットトリック達成を狙うマキロイ

エルス同様、ロリー・マキロイも「オメガドバイデザートクラシック」で驚くべき成績を挙げており、2009年にはこの大会で欧州ツアー初制覇を遂げている。マキロイは過去7回出場したエミレーツGCでは、1度もトップ10圏外でフィニッシュしたことはなく、大会2勝目を挙げた2015年には「WGCキャデラックマッチプレー」とシーズン最終戦の「DPワールドツアー選手権」でも優勝し、「レース・トゥ・ドバイ」制覇を成し遂げた。

フリートウッドには縁起が悪いドバイ

トミー・フリートウッドは今、最も熱いプレーヤーだが、彼のエミレーツGCでの成績は皆が思うほど芳しいものではない。現「レース・トゥ・ドバイ」王者であり、先週のアブダビでのタイトル防衛で今季の「レース・トゥ・ドバイ」でもトップに立つ彼によるこの大会での最高成績は、2013年の10位タイとなっている。フリートウッドは、これまで「オメガドバイデザートクラシック」で2回しか予選落ちを喫していないが、前出の10位タイに次ぐ成績は47位となっている。

2018年 オメガドバイデザートクラシック