2017年 BMWインターナショナルオープン

ミュンヘンで注目の3人 本命は“神の子”ガルシア

2017/06/21 11:30
「マスターズ」から欧州ツアー凱旋のガルシア。本命として大会を盛り上げる(※写真は「全米オープン」)

ウィスコンシンからミュンヘンへ。今週、ツアーはドイツへと移動し、「BMWインターナショナルオープン」が開催される。この大会で注目すべき選手は誰だ?

舞台は2年振りにミュンヘンアイヒリードGCに戻される。試練は先週のエリンヒルズとは異なる。ここでの直近の10大会の平均スコアは通算18アンダーとなっており、わずか14パーセントのボギー率に対し、バーディ率は24パーセントと高い。今週の大会は、フェアウェイキープ率ではなく、バーディ奪取が何よりも重要となるなか、データ分析の達人は次の3人を注目選手として選出した。

本命: セルヒオ・ガルシア

「マスターズ」王者がミュンヘンへと乗り込む。この大会では過去8回の出場で合計79アンダーを記録しているガルシアは、トップ30入りを6回、トップ10入りを4回記録し、2011年には2位。「BMWインターナショナルオープン」では、目下20ラウンド連続してアンダーパーで回っており、この大会でのバーディ率は32パーセントと、誰よりも高い数字をたたき出している。欧州のポイントレース「レース・トゥ・ドバイ」で首位を走るガルシアは、平均ストロークも68.8で首位に立っており、これはツアーの平均に対し3.43ショット少ないスコアである。37歳のガルシアは直近のヨーロピアンツアー8試合全てでトップ30入りを果たしており、これには「オメガドバイデザートクラシック」と「マスターズ」での2勝も含まれる。

対抗: パブロ・ララサバル

ミュンヘンアイヒリードGCにおけるパブロ・ララサバルの記録にケチを付けるのは難しい。スペインのララサバルは、このコースが世界で一番好きだと明言しているが、それは記録を見れば簡単に理解することができる。彼はこのコースで開催された直近の5大会で2勝を挙げており、ここ8ラウンドの通算スコアは34アンダーとなっている。ララサバルは「ボルボ中国オープン」でトップ3に入るなど、ここ5大会中4大会でトップ25入りを果たしており、今週の彼はガルシアを苦しめる存在になる。

穴: マルセル・シーム

今週のフィールドで、マルセル・シーム以上にこのコースやクラブハウスの食事について知っている選手は恐らくいないだろう。ドイツのシームの両親は、かつてミュンヘンアイヒリードGCでケータリング業を運営していたのである。シームはここで開催された直近の4大会中2大会でトップ10入りを果たしており、最近は2012年から2014年にかけて毎年優勝していた当時の調子を取り戻しつつある。出場した直近の2大会で何れもトップ8入りをしているのがその証拠であり、地元ギャラリーの前でのプレーは、週末にかけて力強いパフォーマンスを発揮する上で励みとなるだろう。

2017年 BMWインターナショナルオープン