復調の42歳・アギラーがオーストリアで首位発進
調子を取り戻したフェリペ・アギラーが「ライオネスオープン」初日に「65」をマークし、単独首位に立った。
チリのアギラーは木曜のラウンドを前に、今季60台をマークしたのは僅か4回、そしてヨーロピアンツアーでは11大会の出場でトップ10なしと、不調に陥っていた。
しかし、彼はダイアモンドCCでの初日にツアー2勝をもたらした技術と気概を見せ、スウェーデンのヨハン・カールソン、イングランドのアシュリー・チェスターズ、そして南アフリカのヤコ・バンザイルに2打差をつける首位発進を遂げた。
4アンダーの5位タイにはグレーム・ストームとオリバー・ウィルソンのイングランド人コンビとフランスのジョエル・スタルターがつけた。
アギラーは1番、3番、4番、そして6番でバーディを奪うと、7番ではフリンジから5.4メートルのバーディトライをねじ込み、「31」でハーフターン。10番でフックラインを読み切ったアギラーは6アンダーまでスコアを伸ばすと、11番ではボギーを叩くも、13番では果敢なドライバーショットから、そして14番ではタップイン圏内につける見事なティショットからバーディをお膳立てして首位に抜け出した。
「今日の僕のスタートの切り方は、良い前触れと言えるけど、まだ大会は25パーセントを終えたに過ぎないし、あと3日間と先の長い大会で、今週は本当に良い選手が揃っていて、コースは最高のコンディションにあるから、これからも良いプレーを続けないといけない」とアギラー。
「今自分のしていることに集中するよ。フェアウェイキープを心掛けているのだけど、これは今週、とても重要なんだ。グリーンはとても難しくなるから、2打目はフェアウェイから打つ必要があるんだ」。
「同じ戦略で行くつもりだけど、まだ今週は始まったばかりで、あと3日間あるからね」。
バンザイルはこれまで逃し続けてきたツアー初優勝を追い続けている。
早い時間にラウンドしたバンザイルは13番、15番、16番、2番、そして3番でバーディを奪い、早々にクラブハウスターゲットを定めると、その後、午前スタートの多くの選手が彼をとらえるも、結局同スコアでホールアウトしたのはカールソン一人だった。
10番スタートだったカールソンは4バーディ、1ボギーの「33」でハーフターンすると、1番と3番でバーディを奪って首位に並んだ。カールソンは5番でチップショットのミスからボギーを叩くも、7番でフリンジから上りのバーディパットを沈めてバウンスバックした。
午後スタートで最初に「67」をマークしたQスクール上がりのチェスターズは、ノーボギーでこの日をラウンドし、10番、13番、18番、1番、そして5番でバーディを奪った。
今季、すでに「BMW南アフリカオープン」で勝利を挙げたストームは、「BMW PGA選手権」でトップ10入りを果たすなど、充実の2017年シーズンを送っている。39歳のストームは11番、14番、16番、3番、そして4番でバーディを奪い、9番でボギーを叩いた。
チャレンジツアー上がりのスタルターも終盤にスコアを落とした一人だが、彼は17番こそボギーとするも、1番、3番、7番、15番、そして16番でバーディを奪った。一方、ウィルソンは6バーディ、2ボギーの初日となった。
3アンダーグループには13選手がつけており、更に1打後方のグループには地元人気のベルント・ヴィースベルガーとディフェンディングチャンピオンの呉阿順がつけている。