ロンバードが僅差の首位で最終日へ
「ライオネスオープン」は3日目を「68」でラウンドしたザンダー・ロンバードが1打差の首位で最終日を迎える展開となった。
この日7バーディを奪った南アフリカのロンバードは、9番でのトリプルボギーさえなければ完璧という内容でスコアを通算11アンダーまで伸ばした。
1打差の10アンダーには中国の呉阿順がつけており、更に1打後方にはエイドリアン・オタエギとグレゴリー・ボーディがつけている。
通算7アンダーでボーディと並ぶ首位タイでスタートしたロンバードは、良好なコンディションを味方につけ、ダイアモンドCCの出だし7ホールで4つのバーディを奪って単独首位に立った。
だが、ロンバードはパー4の9番で7打を叩いたことにより、2位につけていた呉阿順との間にあった3打差のリードがなくなった。
呉がその後、バーディを奪ったことで、ロンバードは2位に陥落するが、11番と14番でバーディを奪い、再び首位タイに浮上した。
そして17番で2メートルのパットを沈め、この日7つ目のバーディを奪って通算11アンダーとしたことで単独首位の座を取り戻すことに成功した。
ロンバードは「優勝を争う上で素晴らしいポジションですし、明日の優勝争いを楽しみにしていますので、ベストを尽くして、自分のやっていることを続けていきたいですね。これまでのところ、そのスタイルが奏功していますから」と述べた。
「正直言いますと、9番は深く考えなかった結果なんです。今週はあそこでドライバーを使っていなかったんですよ。あそこでは2番アイアンでティショットを打つのが僕のゲームプランだったのですが、余りにも自信満々だったので、ドライバーをカットして左のバンカー越えを狙い、失敗してしまいました」。
「ショットとしてそこまで悪くはなかったのですが、あのティショットはミスできるマージンが殆どなかったので、高い代償を払うことになりました。それでも、前後半の折り返しで冷静さを保つことはできましたし、いい感じのパーで立て直すことができました」。
「11番のパーも、勢いを良い方向へ持って行く上でのスイッチとなりましたね」。
「必要としていたバーディを奪うことができましたが、このゲームではいつでも悪いショットを打つことはありますし、今回は不運にもそれが厳しいホールで出てしまったのです」。
首位の2人から4打差で出た呉だったが、前半に4バーディを奪う攻勢に出てリーダーボードのトップに上り詰めた。
30歳の呉は10番で1.8メートルのバーディパットを沈め、通算8アンダーとして後半も完璧なスタートきると、13番と14番でもバーディを奪って通算10アンダーとした。
土曜のパフォーマンスについて満足している呉は、「今日はとても良いプレーができたし、気分も上々だね。天気も良かったね。このコースのコンディションはすばらしいよ」。
「今日はたくさんバーディを奪って、ボギーはゼロだったから、今はとても良い心持ちがするね」。
「とにかくこの調子を続けて行く必要があるね。緩めることなくバーディを奪い続けたい」。
ボーディは出だしでバーディを奪い、その後も4番と7番でバーディを奪ったが、2番と8番でダブルボギーを叩いて前半を「37」とした。
フランスのボーディは12番でバーディを奪うと、上がり2ホールでも連続バーディを奪う見事な締め括りを見せた。
「実のところ始めの2日間ほどソリッドではなく、2つの過ちで2つの難しいダブルボギーを叩いてしまった」とボーディ。「でも、それ以降は良かったし、十分にソリッドだった。落ち着いて集中するようにしたのだけど、それが功を奏し、2連続バーディで上がることができた」。
「僕はタイトルに挑戦しているし、良い位置につけていて、このコースはとても好きだから、明日どうなるか様子を見てみよう。明日は最高のラウンドにすべく、ベストを尽くすよ」。
初日首位のオタエギは6バーディ、1ボギーの「67」で3日目をラウンドした。
リチャード・マケボイとユースト・ラウテンは共に3日目を「68」として通算8アンダーにつけており、その1打後方にはノーボギーの「65」をマークした若きスウェーデン人選手のマーカス・キンハルトがつけている。