2016年 ハッサンIIトロフィー

初優勝を狙うハンソンが混戦を一歩リード

2016/05/08 06:44

クリス・ハンソンは、この日曜にゴルファーとしてのキャリアにおける最も重要なラウンドを迎えることになった。18ホールを残すだけとなった「ハッサンIIトロフィー」で、彼は1打差の首位に立った。

3日目のロイヤルゴルフ ダール・エス・サラムを5アンダーの「67」でラウンドしたQスクール上がりの30歳は、通算6アンダーとして混戦を一歩抜け出した。

前週、マドリッドで開催されたチャレンジツアーの大会で4位に入ったハンソンは、これまでヨーロピアンツアーでは39位が自己最高成績となっている。この日は5バーディ、2ボギー、そしてパー5の12番ではイーグルを奪うゴルフを展開し、同胞のデビッド・ディクソンとフランスのクレモン・ベラルドに1打差をつけた。

スタートから11ホールを3バーディで回ったハンソンは、12番でチップインイーグルを決めたところで、一気に首位に躍り出た。

13番と17番ではボギーを叩いたが、その度毎にバウンスバックを見せ、最後は1.5メートルのバーディパットを沈めてこの日のラウンドを締めくくった。

「今日はこんなスコアが出せるとは思っていなかったけれど、とても良いプレーができたし、チャンスにつけたときはそれを決め切ることができたね」

「今日は良いゴルフに対するご褒美をもらったような感じがするね」

「あの(12番の)チップインはツキもあったんだ。フラッグに当たって入ったんだよ。でも、そういうのも必要だし、日曜日へ向けた吉兆となってくれればいいね」

「今日はドライバーの調子がとても良く、ほとんどインプレーにとどめることができたんだ。そういうプレー運びをすると、このゴルフコースではスコアが出るからね」

「明日の戦略もまた同じだね。ここは厳しいゴルフコースだから、忍耐強くプレーする必要があるし、いくつかボギーを叩くことも受け入れなければならないし、その上でチャンスが来たら決め切らないといけないんだ」

後半を「33」でラウンドしたディクソンは3日目を「67」とし、同組でプレーしたベラルドは13番でチップインを決めるなど、「68」で3日目をラウンドした。

4位には終盤に2つスコアを落としたもう一人のイングランド人、ジョシュア・ホワイトがつけた。通算3アンダーの5位で目下好調の韓国の王情訓が続いている。

首位で3日目をスタートしたフランチェスコ・ラポルタは「76」と崩れ、7人が並ぶ通算2アンダーの6位タイに後退した。このグループにはヨーロピアンツアーで優勝経験のあるエスタニスラオ・ゴヤロバート・ロックがつけている。

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