ボルボ中国オープンの下馬評

今週のヨーロピアンツアーは北京へと移動し、「ボルボ中国オープン」で2週連続の中国開催となる。先週の深センではまた新たなヨーロピアンツアー優勝者が誕生したわけだが、ここに、我々のデータ担当の推薦する今週の注目選手3人を紹介しよう。

本命: アレクサンダー・レビ

アレクサンダー・レビはここ最近、頻繁にリーダーボードの上位に顔を出している。従って、このフランス人選手が今週の北京で優勝争いに加わったとしても決して驚かないでほしい。25歳のレビは2014年の「ボルボ中国オープン」を制覇しており、昨年は3位に入っている。彼の68.8という過去2大会の平均スコアに比肩する者はおらず、加えて彼は先週の「深センインターナショナル」でトップ5入り。を果たしたほか、2月の「ISPS HANDA パースインターナショナル」では2位に入っているだけに、自信をみなぎらせて大会に臨むことになるだろう。

対抗馬: ディーン・バーメスター

彼の名はまだ誰にでも知られているというレベルには達していないかもしれないが、データで見ると、ディーン・バーメスターはヨーロピアンツアーにおける優勝候補の一人であることがわかる。南アフリカ出身の彼は、世界ランクを100位以内に上げ、平均スコアは69.88でツアー3位につけており、324ヤードを誇る平均飛距離はツアーでトップの数字である。彼は今季、全世界で13大会に出場し、2勝を挙げたほか、2位が2回、そしてその他にも5回のトップ15入りを果たしている。ヨーロピアンツアーには8回の出場で、うち7回はトップ20入りを果たしている。

大穴: ブレット・ラムフォード

昨年、小腸を30センチ摘出する手術を受けたブレット・ラムフォードは、ヨーロピアンツアーでの見事なカムバックを楽しんでいる。38歳のラムフォードは2013年の「ボルボ中国オープン」王者であり、直近の3大会で2度のトップ10入りを果たしているほか、今季は17年に及ぶヨーロピアンツアーでのキャリアで最高の平均スコアを記録している。この大会では過去8回の出場で3回のトップ15フィニッシュ。一方、予選落ちはわずか1回だ。もし、彼のパットが決まり始めるようなことになれば、この豪州出身選手は「ボルボ中国オープン」の復帰をトロフィー獲得で祝うことになるかもしれない。