2015年 BMWマスターズ

率直な勝利への思いを語るカイマー

2015/11/12 08:17
今季未勝利のマルティン・カイマーの胸中は…(Ross Kinnaird/Getty Images)

メジャーで2勝、世界ゴルフ選手権で1勝、そしてヨーロピアンツアーで11勝を挙げ、加えて「ライダーカップ」で3大会連続して栄冠に輝いていれば、勝利はもはや習慣の一つとして考えられるかもしれない。

わずか2シーズン目に2勝を挙げたマルティン・カイマーは、ヨーロピアンツアーにおけるキャリアの早い段階でこの習慣を身に付けており、今後もこれを習慣として継続させたいと考えている。この強い思いは、「レース・トゥ・ドバイ」も残り2試合となった「BWMマスターズ」開幕前日に語った、自身の2015年シーズンの評価に見て取ることができる。

「全体的に見て、今季はこれまでのところ勝っていないので、最高の評価をつけることはできないね」とカイマー。「何度かトップ10入りはしたけれど、僕らは勝つためにプレーしているわけだからね」。

カイマーにとって、2014年シーズンは「全米オープン」と「ザ・プレーヤーズ選手権」を制する実り多きシーズンとなったわけだが、2015年はトロフィーのコレクションを加えられずにシーズン最終盤を迎えた。

惜しい大会は何度かあった。3位に入ったシーズン序盤の「アブダビHSBCゴルフ選手権」とプレーオフでリカルド・カールバーグに敗れた「イタリアオープン」はその最も顕著な例だった。今季彼に残された優勝のチャンスは残り2回とあって、30歳になったカイマーは勝利への思いを彼らしい率直な言葉で語った。

「今季の『レース・トゥ・ドバイ』に組み込まれている大会はあと2試合あるし、その後も2大会に出場するから、どこかで勝てると良いね」とカイマー。

「だいたい僕は未勝利のシーズンというのがないし、今年もそういう年にしたくないね。年末までに1勝はしたいと思っているよ」。

こうした勝利への渇望により、2015年シーズンに残された時間はあとわずかであるという事実が、カイマーにとってプレッシャーとなってはいないのだろうか。かつての世界ナンバーワンは、否と答えた。

「どちらかというと、自分の最低限の目標を達成する機会がまだ残されていると考えているんだ」とカイマー。「特にこれら(ファイナルシリーズ)の大会は勝てば大きいからね。とても大きな大会で、世界ランキングのポイントもたくさん付くしね」。

「それはフィールドが手強いということを意味するから、とても満足のいく勝利になるね。メジャーではないけれど、大きな大会であることに変わりはないから。僕はこれまで(ファイナルシリーズの大会では)勝っていないけれど、僕は今週と来週の大会に出場するし、キャリアを通じて少なくともこれらの大会のなかで一つは勝てればと思っている。今年はそれを達成するのに良い頃合いだね」。

カイマーは現在「レース・トゥ・ドバイ」で20位につけており、今週の「BMWマスターズ」で昨年マルセル・シームが達成した快挙を再現することができれば、ランキングのトップ15に割って入ることができる。

「(ランキングを)トップ10のどこか、7位あるいは8位といったところで終えられれば良いね」とカイマー。

「まあ、そこまで良くない年だったことを考えれば、最近いくつか成績の良かった大会もあって、まずまずのポジションにつけていると思うよ。でもトップにいる選手たちは、トップにいるべくしてその位置につけているんだ。彼らはとても安定して成績を残し、大きな大会で良いプレーをしてきたんだ」。

残されたビッグイベントはわずか2回。カイマーは後者の枠に自身を置くべく、勝利を渇望している。

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