ロシアでスラッテリーが2打差の首位に浮上
「M2Mロシアオープン」は天候不良による中断のあった3日目を終え、ダブルボギーからの盛り返しを見せたリー・スラッテリーが2打差の首位で最終日に臨む展開となった。
土曜の朝に降った豪雨のため、プレーが1時間35分にわたり中断された3日目を、スラッテリーは4アンダーの「67」でラウンドし、通算13アンダーまでスコアを伸ばした。2位タイには通算11アンダーでクレイグ・リーとエスタニスラオ・ゴヤがつけており、更に1打後方にはディフェンディングチャンピオンのデビッド・ホーシーがつけている。
3日目を首位で迎えたブラッドリー・ドレッジから1打差でスタートしたスラッテリーは、3番と5番でバーディを奪い、首位タイとして後半へ折り返した。10番でバーディを奪ったスラッテリーは単独首位に躍り出るも、続く12番で痛恨のダブルボギーを叩き通算10アンダーまで後退した。
しかしそこから見事なリカバリーを見せた37歳のスラッテリーは、12番、14番、そして最終ホールでバーディを奪い、2打差のリードを築いて一日のラウンドを終えた。
最終日を楽しみにしているスラッテリーは「実はこの展開は最後に優勝した時と似ているんだ。あの時も2打差の首位で最終日を迎えたからね」と述べた。「あの時も序盤でリードを失ったけれど、それが良いプレーをする上での励みとなったから、とても似たような感じだね。明日はとにかくエンジョイするだけだよ」。
「古い決まり文句だけど、一打、一打集中するだけだよ。明日はそういうプレーをすることになるし、それをとても楽しみにしている」「18番では良いドライバーが打てたね。今日一番のショットだったし、今週ずっと調子の良い3番アイアンがここでも救ってくれた。(3番アイアンは)今週、僕にとってすばらしいクラブとなっていて、特に距離の長いパー3では活躍しているんだ。良い形でラウンドを締めくくることができたよ」
木曜と金曜をそれぞれ「67」と「69」でラウンドしたスコットランド出身のリーは、土曜のラウンドでは5つのバーディを奪い、「66」でこの日を終えた。「5アンダーはうれしいね。ラウンド前に提示されていたら、もちろん受け入れていたと思うよ」とリー。「天候的には明らかに午前中の組の方がタフだったわけで、そういう意味では僕らにツキがあったね。プレーが中断されている時にホテルを出たから、雨のなかでウォームアップをせずに済んだけれど、試練の連続ではあったね」
ゴヤは4バーディ、ノーボギーの「67」で3日目をラウンドし、ホーシーは6バーディ、1ボギーでラウンドして大会連覇へ望みを繋いだ。アルゼンチン出身のゴヤは優勝を狙える位置で最終日を迎えることに感奮している。「とても嬉しいよ。またノーボギーのラウンドとなったから、とても満足している」。「確実にタフになっていた。濡れていたし、(ランが出ないので)距離も長くなったからね。時より風向きも変わったし、ボールはそこまで飛ばなくなっていたね」。
「明日はチャンスがあるから、この状況を最大限に活かすつもりだ。最終組は僕の臨む位置なんだ。プレッシャーをかけるよう努めるし、僕にとって良いトーナメントになればいいね」。
3日目のパフォーマンスに満足のホーシーは、「土曜日はムービングデーだから、リーダーボードを駆け上がることができて良かったね」と述べた。「今日は良いプレーができたし、最終日へ向けた自分の順位にも満足している」「中断はちょっとした恩恵だったね、というのもその前は土砂降りだったから、あの1時間半は助けになったし、午後はほとんど雨も降らなかったしね」「今は良いプレーができているから、明日もとにかく自分のゲームプランを貫くだけだし、その上で終盤をどの順位で迎えることができるか、といった感じだね」。
ドレッジは3バーディ、4ボギーの1オーバー、「72」で3日目をラウンドし、通算9アンダーの5位タイに後退した。