ユーラインがアフィバーンラトをかわして単独首位へ
風の吹いた「深センインターナショナル」2日目を「68」でラウンドしたピーター・ユーラインが通算9アンダーとし、2日目を「69」でラウンドしたタイのキラデク・アフィバーンラトに1打差をつけ、単独首位へ躍り出た。
米国のユーラインは彼にとって最終ホールとなった9番でバーディを奪うなど、ゲンゾンGCでの第2ラウンドでアフィバーンラトに並ぶ5バーディを奪い、ボギーを僅か1つに抑えた。
2013年にサー・ヘンリー・コットン年間最優秀新人賞に輝いたユーラインはパー4の6番で技ありのパットを沈め、この日の3番でモンスター級のパットを沈めて暫定首位でラウンドを終えていたアフィバーンラトを捉えた。
「レース・トゥ・ドバイ」で82位につけるユーラインは9ホール終了時点ではこの日のラウンドを1アンダーとするも、風の出始めた後半の9ホールをノーボギーに抑え、3バーディを奪ってスコアを伸ばすことに成功した。
「今日はトリッキーでしたね。結構風が舞っていましたから」とユーライン。
「先ずは手早くイン9ホールを片付けてしまいました。とてもソリッドなプレーができましたね。インコースはアンダーパーで回れさえすれば良いと思っていましたから、後半のアウトコースはストレスなしでプレーすることができました」。
2013年の「マデイラアイランドオープン」で唯一のヨーロピアンツアー優勝を遂げ、シード権を手にした25歳のユーラインは、物事をシンプルに考える姿勢で大会に臨んでいることを認めた。
「そこまで調子が上向きというわけでもないので、ただ漠然と、すべきことをし、自分のゲームプランにこだわってプレーしています」とユーライン。
「ゲームプランはそうしょっちゅう変えるものでもありません。始めの2日間はそれで上手く行きましたので、このままあと2日どうなるかというところですね」。
ユーライン、そして単独2位のアフィバーンラトを追う通算6アンダー集団にはエミリアーノ・グリージョ、グレゴリー・アブレ、マット・フォード、そしてダレン・フィチャートの4人がつけている。
グリージョはこの日のベストスコアに並ぶ5アンダーで2日目をラウンドし、アブレは4アンダーでラウンド。一方、フォードとフィチャートは一時通算8アンダーまでスコアを伸ばし、暫定首位に立つ場面もあった。
ユーライン同様、アフィバーンラトも2013年に唯一のヨーロピアンツアー優勝を果たしている。彼はその年の「メイバンクマレーシアオープン」を制したのである。
ここ最近は米国でプレーしていたアフィバーンラトは、「素晴らしいラウンドでした。またしても、幾つかのホールでは風が強くなりましたが、とても良い感じでショットが打てました」と述べた。
「世界へ出てプレーしていると、その経験から多くを学ぶことができますし、沢山のトッププレーヤーのプレーが見られます。今週もバッバ・ワトソンがいますしね」。
「スター選手たちがどのようにプレーするのかを見ることにより、アジアの選手たちが成長を遂げる上での助けになりすし、私もそれを自分のゴルフに取り入れ、進歩するようにしています」。
スウェーデンのニコラス・ファスは3番でこの日一番のショットを放ってホールインワンを達成し、2日目を2アンダーとして、通算1アンダーの29位タイ。その1打後方には2ストロークの差で予選通過を果たしたメジャー2勝のバッバ・ワトソンがつけている。
ワトソンは、「ここはタフだね。あまり良いプレーができていない。パットが良くないんだ。でも、ここは美しいゴルフコースだね」と振り返った。
首位で2日目を迎えた中国のファン・ウェンイはパー4の15番でトリプルボギーを叩くなど、この日のラウンドを2オーバーとし、通算4アンダーへ後退した。