プレトリアで終盤に華麗なるゴルフを披露したマドセン
「ツワネオープン」は初日のラウンドが終了し、見事に終盤の2ホールを4アンダーで回ったデンマークのモルテン・オラム・マドセンがイングランドのデビッド・ホージーと並んで首位に立つ展開となった。
先週の「アフリカオープン」では3位に入ったマドセンは、ショートホールの8番でホールインワンを達成すると、彼にとって最終ホールとなったパー5の9番では4m弱のイーグルパットを沈め、7アンダーの「63」で初日トップに立った。
そして、午後のラウンドとなったヨーロピアンツアー3勝のホージーが、ノーボギーのゴルフでマドセンのスコアと並んだ。
昨年、この南アフリカの地でヨーロピアンツアー初優勝を果たしたマドセンは、バックナインからスタートすると、前半を2アンダーの「33」で折り返した。1番では9メートルのバーディパットを沈めると、4番ではこの日唯一のボギーを叩くも、6番でバーディを奪って挽回した。
かつての「南アフリカオープン」王者であるマドセンは、ウェッジで放った8番のティショットをバックスピンでホールにねじ込み、今季ヨーロピアンツアーで20個目のホールインワンを達成。9番では3番アイアンの素晴らしいショットでグリーンを捕えて、この日のゴルフを良い形で締めくくった。
「ここ数週間、ピンに近いところにショットが打てていたし、実のところ、先週はキャディに、もうすぐホールインワンが達成できるよ、と言っていたところだったんだ」とマドセン。
「幸運にも今日、それが達成できたね。これ以上ないという素晴らしいショットで、スピンバックしてカップインした。あれは人生で2度目のホールインワンで、ヨーロピアンツアーの競技で達成できたのはとても特別なことだね」
「その状況で次のティに立つと、アドレナリンが駆け巡り、自信が沸いて来るものだよ。上手く考えをまとめることができ、ドライバーがとても良い感じで打て、素晴らしい2打目のショットがあって、次のパットを沈めることができた。あれは素敵な締めくくり方だったね。ああいうのは憧れながらも、期待はしていないものなんだけどね」
「今日は素晴らしい一日で、とても楽しめたよ」
「自分のゴルフで、これをやれば上手く行くというのが見つかり、とても一貫性のあるゴルフができているんだ」
ホージーは3アンダーの「32」で前半を折り返すと、後半はアイアンショットが冴えを見せ、12番、14番、そして17番ではピン側1.5m以内につけてバーディを奪い、その合間の16番では12mのバーディパットを沈めるパフォーマンスも見せた。
「ここはただ単に飛ばす以上のものが求められるね」とホージー。「どのティでも、ドライバーを使えば良いわけじゃないという考え方が必要なゴルフコースでプレーするのは良いものだね」
「ここは位置取りが重要なコースだから、自分なりに戦略を立てて行くことができた。全体的には、きょうの出来にはとても満足しているよ」
首位の2人は2週前の「ヨハネスブルグオープン」で2位に入った南アフリカのワリー・クッツェーと豪州のブレット・ラムフォードに1打差をつけており、その後方にはキース・ホーン、メリック・ブレムナー、ディーン・バームスター、そしてラファエル・ジャクランが5アンダーの5位タイで並んでいる。
「64」でラウンドしたクッツェーのハイライトは、12番のチップインイーグルで、彼は17番ででもチップインを決め、この日奪った5バーディのうちのひとつを決めている。
「今日は特別だった」とクッツェー。「運が味方したけど、やるべきことができているんだ。この3週間はとても特別だね」
先週優勝のトレバー・フィッシャー・ジュニアは4アンダーの「66」で上位につけており、ディフェンディングチャンピオンのロス・フィッシャーは1アンダー、今季南アフリカでの3勝目を狙うアンディ・サリバンは1オーバーの「71」でそれぞれ初日のラウンドを終えている。