2015年 南アフリカオープン選手権

”スーパー”シュワルツェルが他を圧倒し単独首位へ

2015/01/11 06:54

「南アフリカオープン選手権」は大会初優勝を狙うチャール・シュワルツェルが、堂々たる5打差の単独首位で最終日を迎える展開となった。

かつての「マスターズ」王者であるシュワルツェルは、出身地であるヨハネスブルグで勝利を挙げることができれば、2度目のメジャー制覇に匹敵すると認めた。

出だしの4ホールでバーディを奪ったシュワルツェルは3日目を「66」でラウンドし、通算13アンダーとして、2位のイングランドのマシュー・フィッツパトリックとスコットランドのデービッド・ドライズデールに5打差をつけた。
2人の1打差で、今週のベストスコアとなる「65」で3日目をラウンドしたイングランドのリー・スラッテリーが追っている。大会折り返しで首位に立っていたアンディ・サリバンは「74」と苦しみ、8人が並ぶ通算6アンダーの5位タイにつけている。

「これ以上ないというスタートで、あれで団子状態だったリーダーボードを抜け出すことができた」とシュワルツェル。昨年も54ホール終了時点では首位に立っていたが、最終日を「71」でラウンドして4位に終わっている。

「良いショットが打てていたけれど、色々と入り交じっていて、素晴らしいショットや素晴らしいセーブもあれば、運に助けられたかなといえる悪いショットもいくつかあったね」

シュワルツェルは7番でこの日初めてボギーをたたいたが、その後の2ホールでバーディを奪い返し、前半を「31」とした。後半に入ると2つのパー5で3パットしてしまい、1ホールはボギー、もう1ホールはパーとして、インは「35」とした。

母国のナショナルオープンで初めて優勝を飾ることの重要性について問われたシュワルツェルは「この大きな世界では、人々はメジャーに注目しているけれど、南アフリカ出身の人間としては、この大会はメジャーのようなものなんだよ。明日もこれまでと同じようにスイングできらいいね」と述べた。

3日目をサリバンから1打差でスタートしたシュワルツェルだったが、この2人は出だしの4ホールで8打差がつく信じられないラウンドを展開した。

世界ランキング31位のシュワルツェルは1番で15メートルのバーディパットを沈めると、2番では2メートル、3番では6メートルのバーディパットを決め、4番では2打目がピンそば数センチに寄せるスーパーショットで、直接カップインしそうになった。

サリバンの出だしは完全に明暗が分かれる形となった。27歳のサリバンは1番でガードバンカーからのパーセーブに失敗すると、2番では2打目がウォーターハザードに捕まってしまった。

グリーンをとらえ損ねた3番もボギーとすると、4番ではフェアウェイ中央をキープしながらも、ツキに見放され、ボールはディボットに収まり、結局4ホール連続でボギーを叩いた。

かつてのウォーカーカップの選手であるサリバンは、5番でバーディを奪って悪い流れを食い止めると、9番でボギーを叩いて前半を「40」としながらも、後半は「34」で回って欧州ツアー初優勝の望みをつないだ。

11月のQスクールでシード権を獲得した20歳のフィッツパトリックもツアー初優勝を狙う一人。3日目を「67」でラウンドした。後半は4バーディ、1イーグルの「30」で回っている。

「今日のプレーには満足です」とかつての「全米アマチュア選手権」王者のフィッツパトリック。

「出だしの6ホールは良いプレーができ、その後は何もできなかったのですが、バックナインで波に乗れました。2アンダーからスタートして、通算8アンダーで上がれたのはとても特別でしたね」

「みんな、最初の目標はただシード権を維持するということになるでしょう。特に1年目であれば。でも僕は、ただシード権を維持するのに十分な賞金を稼ぐというところに狙いを定めてはいません。僕の一番の目標は『レース・トゥ・ドバイ』のファイナル進出であり(賞金ランキングでトップ60以内)、それは十分に達成可能だと思っています」。

ドライズデールは2日目の11ホール終了時点で通算8アンダーまでスコアを伸ばしながらも上がり6ホールで4つスコアを落としたが、土曜のラウンドでは10番でダブルボギーを叩きながら、上がり7ホールで5つのバーディを奪って盛り返した。

2015年 南アフリカオープン選手権