逸る気持ちを抑えられない充電完了のカイマー
今年で記念すべき10年目の開催となる「WGC HSBCチャンピオンズ」の前日に、「全米オープン」王者のマーティン・カイマーはシェーシャン・インターナショナルがアジアにおける彼の最もお気に入りのコースであると言明した。
最終日を9アンダーの「63」と見事なスコアでラウンドした2011年に同地での優勝を遂げたドイツ出身のカイマーは、この優勝の他にも過去にこの上海の大会に4度出場し、3度のトップ10入りを果たしている。
今季、好調時のパフォーマンスを取り戻した29歳のカイマーは、米PGAツアーの「プレイヤーズ選手権」に優勝すると、6月には今季2戦目のメジャーを制覇し、9月にグレンイーグルスで開催された「ライダーカップ」では4戦して2ポイントを獲得し、欧州代表の勝利に貢献している。
それ以降の4週間でゴルフをプレーしたのは僅か3ラウンドと、休暇を楽しんだカイマーは今、今シーズンを力強く締め括るべく、逸る気持ちを抑えられないでいる。
「僕はこの大会でプレーするのを本当に楽しみにしているんだ」とカイマー。「アジアで一番お気に入りのコースだからね。ここでは常に良い結果を残しているんだ。ここは僕のプレーに合っているし、ここ2大会では9アンダーと10アンダーで回ったラウンドがあったから、自分でも良いスコアが出せると分かっているんだよ」
「『アルフレッド・ダンヒル・リンクス』以降、殆どゴルフをプレーしていなんだ。それまで余りにゴルフをプレーしていたからね。特にこの3ヶ月はフェデックスカップや「ライダーカップ」があるなか、両方のツアーでプレーしていたんだ。ドイツで別のアパートに引っ越したんだけど、何か全く別のことをするのは良かったよ」
「でも今はまた準備万端整っているし、ここへは月曜の朝に着いて少し練習もしているんだ。今週は皆にとって大きな週になる。とても大きな大会で、僕はまた是非勝ちたいと思っている」
カイマーは先週の「BMWマスターズ」を制した同胞のマルセル・シームを祝福した。同大会は高額賞金の懸かった4大会で構成される「レース・トゥ・ドバイ」のファイナルシリーズの初戦にあたる。
シームはプレーオフ1ホール目でチップインバーディを決めてタイトルを手にしたが、カイマーは「ライダーカップ」でチップインを決めてバッバ・ワトソンとのシングルスに勝利しており、カイマーは「彼に、僕らは最近ショートゲームが進化しているねってメールを送ったんだ」とジョークを飛ばした。
「あれは良い光景だったし、彼が勝ったのはすごく嬉しかったね。僕は彼がどれだけハードワークを積んでいるのか知っているからね。これで彼は『レース・トゥ・ドバイ』で4位にジャンプアップしたわけで、2位でシーズンを終えるチャンスだってあるんだ。というのも、余りにも独走しているロリー(マキロイ)を捉えるのは、今となっては厳しいからね」