ケーシーが語る勝利への道
ポール・ケーシーは「ボルボ世界マッチプレー選手権」は現行の大会方式においても、彼が同大会を制覇した2006年とほぼ同等に勝つのが難しいと確信している。
ヨーロピアンツアー13勝の彼がウェントワースでこの大会を制したとき、大会は完全にトーナメント方式で行われていた。
しかし今日ではグループステージを戦い、その上で週末の決勝トーナメントを行う方式に変更されている。
37歳でイングランド出身のケーシーは、今回、「ライダーカップ」に出場したジェイミー・ドナルドソンとパトリック・リード、そしてスウェーデンのジョナス・ブリクストと同組のマーク・マコーミック組に入った。
大会初日にドナルドソンと対戦するケーシーは、「皆タフな相手だね。ジェイミーは『ライダーカップ』で成功を収めたし、パトリックも『ライダーカップ』で良いプレーをした」と述べた。
「ジョナスとも、僕は何度もプレーしたことがある。大会がどうなるかは予想もつかない。出場する16選手全員が今週の選手権で優勝できるだけの力量を兼ね備えているからね。18ホールのマッチプレーはちょっとスプリント勝負に似ているところがあるんだ」。
「それだけに予想がつかないね。唯一の救いはこのようなグループ形式になったという事実で、僕がこのマッチプレー選手権を制した2006年とは違って、今は誰もが週末の決勝トーナメントを迎える前に少なくともここで3日間はプレーできるからね。当時は始めから最後までトーナメント方式で、常に薄氷を踏む感じだったんだ。全てのパット、全てのホールがね」。
「今週は多少、息をつく間があるわけだけど、だからといって勝つのが簡単になったわけじゃない。それでもやっぱり難しいタスクになるよ」。
最近父親になったケーシーは先月の「KLMオープン」を制しており、確かな自信を胸に「ボルボ世界マッチプレー選手権」へ臨むことになる。
その上、この大会方式は自身に合っていることが彼には分かっている。
「僕はマッチプレーには強いんだ。調子もいしね。自分のゴルフの感触は最高なんだ」と鼻息の荒いケーシー。
「何週間か前に父親になったことも、こういう考え方ができるようになった要因の一つだね」。
「だから僕はリラックスした状態でコースへと出てゆけるんだ。でも勿論、闘志は燃え盛っているし、良いプレーができれば、自分が手強い存在であると感じることができるだろう。ただ、こればっかりは蓋を開けてみないと分からないからね」。
ケーシーは、彼を含む多くの選手が、大会の開催地が再びイングランドの南西地方に戻ったことを喜んでいると語った。
昨年、大会はブルガリアのトラシアンクリフ・ゴルフ&ビーチリゾートで開催されたが、今年はケント州のロンドンGCで開催される。
「長い間、ウェントワースはこの大会の精神的なホームコースだった。このところの開催地はもっと暖かい場所だったとはいえ、(イングランドに)戻ってきたのは素晴らしいね」とケーシー。
「選手たちは本当に今週の大会を楽しみにしていると思うし、観客も大挙して押し寄せるだろうと思う。今年の大会も、これまでのように伝説的なマッチプレーの勝負が繰り広げられればいいなと思っているよ」。