ジャクリンが単独首位で大会を折り返す
連続バーディでラウンドを締め括ったラファエル・ジャクリンが単独首位で「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」を折り返した。
フランス出身でヨーロピアンツアー4勝のジャクリンは、キングスバーンを「70」でラウンドし、カーヌスティとセントアンドリュースのオールドコースでも同時に開催されているプロアマ大会にてスコアを通算9アンダーまで伸ばした。
それをパドレイグ・ハリントン、イングランドのシェーン・ローリー、フランスのアレクサンダー・レビー、そして初日首位のオリバー・ウィルソンが1打差で追う展開となっている。
風と雨が金曜日のスコアメイクを難しくしたが、ジャクリンは終盤の2ホールで連続バーディを奪い、ヨーロピアンツアー5勝目へ向けて絶好のポジションにつけた。
「とても満足している。特にフィニッシュの仕方にね」とジャクリン。彼の最後の勝利は、ツアー記録に並ぶ9ホールのプレーオフにもつれ込んだ昨年の「スペインオープン」でのものである。
「17番と18番でバーディを奪ったので、美味しい夕食を食べて、良く眠ることができるね」
「そんなに良いプレーができたわけではないんだ。昨日ほど良いプレーではなかったけれど、それほど簡単なコンディションではなかったからね。若干風があって、雨も降り、それに少し寒かったんだ」
「いい感じだ。でも長い週末が待っている。まだ沢山ゴルフをしなければならない。これだからゴルフというゲームは簡単にはいかないんだ」
初日を「66」でラウンドしたローリーはセントアンドリュースを「70」でラウンドし、一方、ウィルソンはキングスバーンをイーブンパーで回った。メジャー3勝のハリントンはジャクリンと同じくキングスバーンを「70」でラウンドし、同コースを「68」でラウンドしたレビーまでがトップ5を形成している。
昨年この大会で3位タイに入ったローリーは、上位12名の中ではこの日セントアンドリュースをラウンドした唯一の選手であり、彼は再びオールドコースでプレーする最終ラウンドを前に、土曜日にカーヌスティをラウンドしなくてはならない。
「正直、2アンダーを出した自分のプレーぶりはとても良かったんだ」と、6バーディ、4ボギーで2日目をラウンドしたローリー。「今日は天気が悪くなるという予報だったから、皆最悪の天候を予想していたけれど、実際のところそこまで酷くはなかったよ」。
「終盤へ向かうにつれ楽にプレーできるようになったから、あと幾つかスコアを伸ばしておくべきだったけれど、残り2ラウンドで自分のいるポジションには満足している。できれば明日カーヌスティへ行って、天気がそれほど悪くなく、それなりのスコアをまとめることができればと願っているよ」
2007年にカーヌスティで「全英オープン」2連覇を果たしたハリントンだったが、彼は2008年の「全米プロゴルフ選手権」を制覇して以来、ヨーロピアンツアーの勝利から遠ざかっている。
43歳のハリントンは先週行われた「ライダーカップ」で副キャプテンを務めており、キャプテンを務めるにはまだ多くを学ぶ必要があると認めたものの、彼には現在大きな目標がある。
「自分にとって大きな目標は、世界のトップ15入りを果たして2016年のオリンピックに出場することだ」とハリントン。彼の現在のランキングは324位である。「まだ22ヶ月ある。全くのゼロからの出発とはなるけれどね」。
「自分のゴルフには良い手応えを感じているから、達成できると信じているよ」。
リッチー・ラムジーとクリス・ドークのスコットランド人コンビが首位から2打差の通算7アンダーで並んでおり、同胞のスティーブン・ギャラハーは更に1打後方につけ、ギャラハーの「ライダーカップ」のチームメートであるロリー・マキロイは首位から5打差の通算4アンダーで週末を迎えることとなった。
マキロイはチーム戦で決勝ラウンドへ進出すれば、日曜日に55歳の誕生日を迎える彼のアマチュアのパートナーである父親のゲリーさんとのセントアンドリュースでのラウンドが実現するとあって、予選突破を熱望しているが、インスタートとなったこの日は14番でボギーを叩いて通算2オーバーまでスコアを落とす展開となった。
しかしながら、世界ナンバーワンのマキロイはパー5の16番で素晴らしいフェアウェイウッドのショットから4.5メートルのイーグルパットを決めて見事な盛り返しを見せ、キングスバーンを「67」でラウンドした。
「16番でエンジンが始動したね」と25歳のマキロイ。「あそこから勢いに乗り、幾つかパットが入り始めたんだ。この始めの2日間、ショットは良い感じで打てていると思っていたのだけど、幾つかパットが入ったことにより自信を深めることができ、そこからプレーが良くなったんだ」
「セントアンドリュースで勝利できればすごく大きな意味を持つことになる。でも、それが叶わなかったとしても、来年の7月まで待つのは厭わないよ」
それは北アイルランド人の彼が「全英オープン」のタイトル防衛を目指す時である。