2014年 ISPSハンダ・ウェールズ・オープン

ケルティックマナーでの優勝へ邁進するルイテン

2014/09/21 07:38

「ISPSハンダ・ウェールズオープン」の最終日を2打差の首位で迎えることになったジュースト・ルイテンが、このところの好調を結果に結びつけ、今季初勝利を手にするチャンスをつかんだ。

オランダのルイテンはケルティックマナーリゾートでの第3ラウンドを「65」で回り、アイルランドのシェーン・ローリーを1打差で追う展開から、2打差をつける首位へと逆転してみせた。

好スコアが続出したこの日は、2人とも快調な出だしとなり、ルイテンが1番、3番、そして5番でバーディを奪うと、同組のローリーも2番、3番、6番でバーディを奪って応戦した。しかし、そこからローリーが12ホール連続パーとしたのに対し、ルイテンは終盤の4ホールで3つのバーディを奪い、最近の好調ぶりを持続した。

28歳のルイテンは「イタリアオープン」で4位に入り、タイトル防衛を懸けて臨んだ先週母国で開催された「KLMオープン」では5位に入っている。

「今日の良いスコアには満足だ」とルイテン。「ソリッドに、安定したプレーができた。グリーンを多く捕えられたし、序盤に良いパットを決めることができた。中盤はそんなにスコアを伸ばすことができなかったけれど、上がり4ホールで3バーディを奪って盛り返すことができたので、満足しているよ」。「(最終日は)最終組で回ると、グリーンの状況は午前中ほど良い状態じゃないかもしれないから、グリーンでは忍耐強くプレーしなくてはならない。グリーンはすごく軟らかくて、とにかく毎ホール、チャンスにつけられるよう狙いに行かなければならないのだけど、ラッキーにも最後はそれが実を結んだね」。

アマチュアとして2009年の「アイルランドオープン」に優勝し、その後、2012年の「ポルトガルマスターズ」も制したローリーは、自身の「68」というスコアについて、「出だしは快調だったけれど、その後は何も起こらなかった。素晴らしいパーセーブは3つあったけれど、あと幾つかバーディを奪いたかったし、そうすべきだったね」。「自分の望む位置にはつけているから、明日が楽しみだよ。まだ優勝が狙える位置。木曜の朝、1番ティに立つ前にこの成績を提示されていたら、飛びついていたかもしれないね。望みがある状況だし、明日は僕にもチャンスがあると思う」。

「ジューストは素晴らしいプレーをしているけれど、僕も良いプレーができていると思う。今夜はパターをおさらいして、明日どうなるか様子を見てみるよ」。

首位から3打差の通算11アンダーには3日目を「66」でラウンドしたフランスのグレゴリー・アブレ、そして「67」でラウンドしたかつての大会王者であるトンチャイ・ジェイディーがつけている。

2010年の「全米オープン」ではグレーム・マクドウェルに次ぐ2位に入ったものの、ヨーロピアンツアーでは2008年以来優勝から遠ざかっているアブレは、「良いプレーだった。残念ながら最後の3ホールは、それまでの15ホールほど良い出来ではなかったけれど、それでも間違いなく良いラウンドではあった」と述べた。「この美しいコースでは赤字(アンダーパー)であれば常に良いスコアであるといえるけど、それが3日連続ときているから。願わくば、あしたもそうであって欲しいね」。

「ライダーカップ」に出場する3選手の中では、3日目を「68」でラウンドしたウェールズのジェイミー・ドナルドソンが通算8アンダーで最も上位につけており、バーディ、イーグルで3日目を上がり、同じくこの日のスコアを「68」としたリー・ウェストウッドは通算3アンダーで最終日を迎える。

それとは対照的に、全18ホールをパーとして「71」のイーブンパーで3日目をラウンドしたトーマス・ビヨーンは通算2アンダーにとどまった。

2014年 ISPSハンダ・ウェールズ・オープン