2014年 KLMオープン

コースレコードのララサバルが首位を奪取

2014/09/13 06:55

パブロ・ララサバル(スペイン)は、欧州ツアー初の「60」切りは逃したものの、コースレコードの「62」を記録し、「KLMオープン」2日目を終えて2打差の首位に立った。

欧州ツアーでは3勝、かつてのサー・ヘンリー・コットン年間最優秀新人であるララサバルは、風の強かったケネマーG&CCで10番から6連続バーディを奪ったところで、前人未到の「59」を意識したと明かした。

インスタートだった31歳のララサバルはこの連続バーディもあって、パー70のコースの前半を「28」で折り返したが、後半は最終ホールとなった9番でピンそば2メートルにつけるショットからバーディを奪うも、8番でボギーを叩くなど、バーディは3つでスコアを2つ伸ばすにとどまった。

「序盤の6ホールでバーディを奪って、その後はしっかりとプレーして、さらにバーディを狙ったけれど、中盤でちょっと失速してしまった」

「6連続バーディから始まり、ここはパー70だから、(59は)あと5バーディで達成できると考えていた。中盤で勢いはクールダウンしたけれど、最終ホールのショットはすばらしかったし、『62』でラウンドできて良かったよ」

「コースレコードよりも『59』の方をより意識していた。スタートから6連続バーディを奪ったところで『59』を意識し始めた。あとたったの5バーディで魔法の数字に手が届くと思っていたけれど、ちょっと自分にプレッシャーを掛け過ぎたかもしれない。スペインではいくつかコースレコードを持っているけど、欧州ツアーでは初めてだから良かったね」

「ここはバーディを奪うのが厳しいコースだけど、今日はパットがすばらしかった。水曜日にコーチとパットに取り組んだので読みが断然良くなり、パットが決まるようになった。以前ほどではないにせよボールをよくとらえられているし、パットが良く決まっているんだ」

通算10アンダーとしたララサバルは、イタリアのエドアルド・モリナリとフランスのロメイン・ワッテルに2打差をつけ首位に立っている。

6つのバーディを取り2日目を「65」でラウンドしたワッテルは、5番で2打目を惜しくもホールインし損なうタップインのバーディを奪った。

これまで15回トップ10入りを果たしている23歳のワッテルは、欧州ツアー初優勝を目指しており、「非常に良いラウンドでしたね」と述べた。

「今日のプレーにはとても満足しています。幸運にも、今日はともに調子の良かったピーター(ユーライン)と回ったのが良かった」

「パブロとはこれまで一緒にプレーしたことがないので(同組となれば)面白いですね。良い位置につけていますし、週末が楽しみですね」

度重なるけがを克服したモリナリは、それ以来トップ10を3回記録しており「レース・トゥ・ドバイ」ではランキングを29位へ上げるなど、好調を持続している。

「正直なところ、そこまで良いプレーではなかったけれど、スコアは良かったね」と、かつて「ライダーカップ」でプレーしたモリナリ。

「インプレーにボールをとどめることができたので、何とか窮地を脱することができた。良い順位につけている。自分のゴルフができているわけではないけれど、通算8アンダーは御の字だ」

米国のユーライン、デンマークのソレン・ハンセン、11番でホールインワンを達成したスコットランドのリッチー・ラムジーは通算6アンダーの4位タイで並んでいる。

「風は右へ吹いていて、ピンは左手前に切ってあった」とホールインワンについて振り返るラムジー。「素晴らしいショットだった。8番アイアンでピンへと向かって行った」。

「ピンそばにつくかなと思ったら、そのままパットのように転がってホールインした。ティでは何人かとハイファイブをして盛り上がったよ。出だしとしては申し分なかったし、そこからスコアを伸ばすことができた」

「ヴァルシュタイナーから(ホールインワンの懸賞として)ビール1年分をもらえるのはすてきだね。これから電話が鳴りまくるよ。変な使い方はしないって。(ビール会社に)感謝しないとね。間違いなく冬場はパーティーだ」

初日を「65」でラウンドし、首位タイで2日目を迎えた前回王者、地元で人気のジュースト・ルイテンは2日目を「70」でラウンドし、通算5アンダーで7位タイにつけている。

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