初日はK.スタドラーが首位に
ノーボギーの「64」で「アルストム・フランスオープン」の初日をラウンドして首位に立った米国のケビン・スタドラーが初の来仏を楽しむ出だしとなった。
7バーディ、ノーボギーでラウンドした首位のスタドラーはドイツのマルセル・シームに1打差をつけており、更に1打差の5アンダーでスコットランドのスティーブン・ギャラハーが続いている。
「今年一番のラウンドの一つだったのは間違いないな」とスタドラー。彼は2月の「フェニックスオープン」で米PGAツアー初勝利を飾っており、4月の「マスターズ」では父のクレイグと共に初の親子同組でのラウンドを果たしている。
「ここで初めてプレーした時は、ボギーを叩かずにラウンドするのは不可能だと思っていた。でも、これで、いきなり俺の一番のお気に入りのコースになった。1番から最終ホールまで全部が壮観なコースだと思う。上がり4ホールが話題に上るようだが、その前の14番ホールをないがしろにしてはいけない」。
「ずっとここへ来たいと思っていた。米国の奴らは1年の内で最高のイベントの一つだと俺に言っていたが、これまでは期待通りだ。素晴らしい大会になっている」。
「ライダーカップ」出場に見込みのあるギャラハーは、初日を「66」としながらも悔いの残るラウンドとなった。14ホールを終えた時点で7アンダーとし、6番ホールの第2打をピン側1.5メートルに寄せたスコットランドのギャラハーは、コースレコードの「62」も狙える状況だった。
しかしながら、世界37位のギャラハーはこのバーディチャンスを外すと、7番と9番ではパーオンに失敗し両ホール共にボギーとしてしまった。
現在ギャラハーは、自宅のあるリンリスゴーから僅か56キロほどの所にあるグレンイーグルスで9月に開催される「ライダーカップ」の自動選出圏外にいる。
しかし、欧州代表チームのキャプテンを務めるアイルランドのポール・マギンリーが肩の負傷により今大会を欠場しているため、今週はギャラハーがキャプテンの目の前でアピールするチャンスがふいになってしまった。
「8アンダーとするパットを決め損なってしまい、その後の数ホールも大きな間違いをしたわけではないのだけれど、このコースではああしたことも起こり得るんだ」とギャラハー。
「それでも、これまでのこの大会でのベストラウンドよりも2打良かったんだ」。
「ライダーカップ」の選出と言えば、これから高額賞金の大会が続くことについてギャラハーは、「とてつもなく重要な期間になる。でもやるべきは、自分のゴルフに集中し、そのことを余り意識しないことだね」と語った。
「結果に拘り過ぎることのないようにしたいし、ただコースで何をするかについて考え、それが(選出に向け)十分な結果に繋がればと思っている」。
ギャラハーの一つ前の組でプレーしたシームは、アイアンショットが冴えを見せ、6番から3連続バーディを奪ったこともあって、終盤の4ホールをギャラハーより4打少ない打数で上がる対照的な締め括りを見せた。
「ここはいつだって再訪を楽しむ場所で、コースは大好きだし、今朝は良いスタートが切れたね」とシーム。「ようやくパットが決まり始めた。先週はパットが酷かっただけに満足だよ」。
先週はシームの夫人が第2子を出産した事もあり、33歳のドイツ人選手は増えた家族を養って行かなければならないという思いが良い方向に作用したと明かした。
「本当に疲れたね」と2012年の大会王者であるシームは述べた。彼は2ホール目の悲惨なシャンクと2打目を池に入れた18番でのボギーを乗り越えなければならなかった。
「眠るのが待ち切れないよ。3ホール目でキャディにそう言ったんだ。充電が必要なんだよ」。
ディフェンディングチャンピオンのグレーム・マクドウェルは初日を「70」でラウンドし、首位から6打差につけており、一方同じ組でプレーした「全米オープン」王者のマーティン・カイマーは、出だしの2ホールで3つスコアを落としながらも、その後は挽回し「72」で初日を終えている。