マキロイ、リオ五輪はアイルランド代表として出場へ
ロリー・マキロイはゴルフが正式種目として1904年以来の復帰を果たす2016年のリオ五輪にアイルランドを代表して出場すると発表した。
25歳のマキロイは英国代表としてもアイルランド代表としても出場が可能な状況だったが、今週フォタアイランドで開催される「アイルランドオープン」を前に、結論に達したと語った。
「このことについては良く考えたんだ」と大会前の記者会見で述べたマキロイ。「(この段階で結論に達したのが)今、ブラジルでワールドカップをやっているからなのか分からないけれど、僕は何年か先のことを考えてきたんだ」。
「アマチュアとしてプレーしていた時、それに子供の頃からもずっとそうだったけれど、自分がアイルランドを代表してプレーしてきたことを考えると、2016年にアイルランドの為にプレーするというのは正しい決断だと思うんだ」。
マキロイは以前この決断に対し、2012年の9月に自身のツイッターアカウントで「極めて微妙で難しい立場にいる」と述べているが、それは彼がコメントしたとされる「アイルランド人というよりは英国人」という言葉に対する答えだった。
この件について水曜に「心が引き裂かれる思いがしたか」と問われたかつての世界ナンバーワンは、こう答えた。「僕というよりは、他の人がどう考えるかという方が心配だった。でも、自分に正しいこと、自分がしっくりと感じることをしなくてはならないし、究極的にはそれが自分の達した結論だったんだ」。
「アマチュアの選手としても、少年の選手としても、アイルランドのユニフォームを着ることにいつも誇りを感じていたし、またそうなれば誇りを感じるだろうね。今、僕はゴルフで賞金を稼ぐプロフェッショナルになったわけだから、この選択というか決断を下さないといけないのだと思う。ラグビー選手、それにクリケット選手やホッケー選手なんかを見ても、彼らはアイルランド(アイルランド共和国と英国領の北アイルランド)を単一のものとして捉えているけれど、僕らゴルフの世界でも同じように考えているんだ」。
「違う大会だからといって、あるいはオリンピックだからといって、そうした考え方を変える必要も、そうした考え方に反対する必要もないと思うんだ」。
「ここ数週間は一人になる時間が沢山あったし、このことについて随分と考えたんだ。これは僕にとってとても重要なことだったし、決断のようなものを下さなければならない、あるいは立場のようなものを明確にしなければならないことだったんだ」。
「ただ全てのことを考慮し、アイルランドを代表してプレーしたことを振り返り、ヨーロッパ国別選手権で優勝したこと、そして数々のアマチュアタイトルをアイルランド代表として勝ち取ったことを考えると、なんでそれを変えるんだって思ったんだ。基本的にこの決断は、ただこれまで自分がやって来たことを続けているだけなんだよ」。