2014年 ライオネスオープン powered by グリーンフィニティ

オーストリア移住のヒメネスが感じる地元のくつろぎ

2014/06/05 07:17
新婚のヒメネスは妻スザンヌさんとともにプロアマに出場した(Paul Thomas/Getty Images)

ミゲル・アンヘル・ヒメネスはスペインが誇るゴルファーであり、勿論これからもそうあり続けるのであるが、オーストリア人の妻、スザンヌさんと結婚し、最近ウィーンへ移り住んだことで、今週の「ライオネスオープン」にはどこか地元で開催される大会という趣を感じているようだ。

3年前のこの大会で出会った2人は先月、スペインのトレモリーノスにあるミゲル・アンヘル・ヒメネス・ゴルフアカデミーで挙式をした。

2人はその結婚式の直後にオーストリアの首都へと居を移したため、今週彼らは自宅へと戻っており、ヒメネスは「地元」の大会でヨーロピアンツアー22勝目を目指すことになる。

6度目の出場となる「ライオネスオープン」に先立ち、ヒメネスとハンディキャップ「9」の熱心なゴルファーであるスザンヌさんは、アッツェンブルックにあるヨーロピアンツアー・デスティネーションの1つ、ダイアモンドCCで開催されたプロアマに揃って出場した。

1等賞を自宅へ持ち帰ることはできなかったが、ヒメネスは賞金総額100万ユーロの大会の事前イベントをすっかり楽しんだ模様だ。

「天気は素晴らしかったし、今日はとても楽しんだよ。妻とプレーするのが好きだし、彼女は熱心なプレーヤーでハンディキャップは『9』だから、コース上で何をすべきか心得ているのだ。素晴らしいイベントでリラックスできたし、皆思い思いに楽しんでいたな。ショットは好調だし、プレー内容にも満足しているから、このまま大会でも良いプレーができればと思っている」とヒメネス。

「コースはとても良いコンディションにあるようだし、ショット、パットともに気が抜けない仕上がりになっている。幾つか長いホールがあり、フェアウェイが狭い所もあるから、ここではドライバーをしっかりと打たなければならない。真っ直ぐ打たなければならんし、グリーンを狙うショットも実にトリッキーで、そうなるとショートゲームにプレッシャーが掛かることになるな。とても良いコースで私は気に入っているよ」。

先月の「スペインオープン」でヨーロピアンツアー21勝目を上げたヒメネスだったが、続く「BMW PGA選手権」では35位タイ、そして先週の「ノルデアマスターズ」では70位タイと、ここのところはわずかながら調子を落としている。

しかし、ヒメネスは「ライオネスオープン」では過去に出場した5大会で全てトップ20入りを果たすなど素晴らしい成績を収めており、ここ2週間の不出来を過去のものとすることに自信を覗かせている。

「ゴルファーとして常に進歩することを目指しておるのだよ。ティアップするたびに毎回、そこにあるチャンスを最大限に活かしたいと思っておるからな。常に上手く行くわけではないが、常にそうあらんと狙っているのだ。スウェーデンでの週末のプレー、特にショートゲームの出来にはがっくりきている」とヒメネス。

「しかし、今週はとてもくつろぎを感じており、家で暮らせるのが良い。この大会の後には『全米オープン』が控えておるから、今週はパインハーストへ向けた良い練習になるな。これからの2週間は私にとって非常に重要なものだ。上手くプレーできることを願っている」。

ヒメネスは初めの2日間を地元のヒーローであるベルント・ウィスバーガー、そして北アイルランド出身でヨーロピアンツアー5勝のマイケル・ホーイと同組でラウンドすることが決まっている。

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