2014年 ライオネスオープン powered by グリーンフィニティ

2つの「ダイアモンド」獲得を狙うウィスバーガー

2014/06/04 10:43

ベルント・ウィスバーガーは今週の「ライオネスオープン」で、同大会2勝目の達成と翌週に開催される「全米オープン」への出場権獲得という二つの大きな目標達成を狙っている。

2年前、ダイアモンドCCで地元のギャラリーを大いに沸かせたオーストリア出身のウィスバーガー。彼はバックナインで6つのバーディを奪うなど、劇的な展開となった最終日を「65」でラウンドする才気溢れるプレーでコースを席巻し、アイルランドのシェーン・ローリーとフランスのトーマス・レベに3打差をつけて勝利を飾った。

12ヶ月前、同大会では初となるタイトル防衛を狙ったウィスバーガーだったが、オランダのジュースト・ルイテンが優勝を遂げるなか、自身は14位と残念な結果に終わった。

しかし、第16回「ライオネスオープン」に最高のコンディションで臨むべく先週の「ノルデアマスターズ」出場を見送ったウィスバーガーは、友人であり良き指導者でもあるマーカス・ブライアーに倣い、今週の賞金総額100万ユーロの大会での2勝目を挙げたいと目論んでいる。

「地元の観客の前でプレーするのはいつだって特別な思いのするものだから、今週はファンから喝采を得られるよう活躍したいところだ」とウィスバーガー。

「昨年の14位には納得がいかなかったので、今年は大会へ向けた準備の仕方を変えてみたんだ。それで、ウェントワースの翌週は「全米オープン」の予選会に出場しなかった。というのも、ウォルトンヒースではこれまで良いプレーができた試しがないからね。そして先週のスウェーデンもパスすることにして、この大会に向け全力で集中することにしたんだ」。

「先週はずっとオーバーヴァルトのホームクラブで練習を積み、今はフレッシュな状態で準備は万端だ。今週はコーチが2人とも(ダミアン・トーマスとフィリップ・デ・ブッシューレ)ここへ来ているから、これから数日間は彼らと練習レンジで精進するつもりだ。それが昨年より良い結果に繋がればと思っている」。

ウィスバーガーは母国での2勝目を挙げることができれば、同時に「全米オープン」への切符も手にすることになる。

28歳のウィスバーガーは現在、公式世界ゴルフランキングで69位につけており、今季2つ目のメジャーでのデビューを飾るには、同大会の出場資格が決定する来週の月曜までにランキングを最低でも9つ上げなければならない状況にある。

ここでの勝利はウィスバーガーのパインハースト行きをほぼ確約することになるが、単独2位でもランキングをトップ60圏内へ押し上げる可能性は十分あるものの、その場合は他の大会の結果次第となる。

ウィスバーガーは「『全米オープン』の出場権を得るには今週勝たなければならないかもしれないが、今はそのことについては考えていないんだ」と述べた。

「ただ、地元のファンに良いプレーが見せられたらと思っている。そして昨年の失望を払拭したいんだ。勿論、『全米オープン』初出場が叶えば、それは素晴らしいことだけれど、今は今週の大会に集中しているんだ。この大会はメジャーとWGCの大会を除くと自分にとって一年で一番大きな大会だから、是非とも良い結果を残したいんだよ」。

ウィスバーガーは今週出場する14人の地元オーストリア勢の一人であり、アッツェンブルークには彼の他、ウリ・ウィンハンドル、レオナード・アストル、バーニー・リーター、モリッツ・メイラーザー、フローラン・プレガン、ルーカス・ネメツ、レーン・グルーバー、そして6人のアマチュア選手が出場する予定となっている。

2014年 ライオネスオープン powered by グリーンフィニティ