地元優勝を夢見るブリクスト
少年時代に「ノルデアマスターズ」でプレーすることを夢見ていたスウェーデンのヨナス・ブリクスト。そんな彼は今週の大会を優勝候補の一人として迎えることに喜びを感じている。
12ヶ月前にミッコ・イロネンに次ぐ2位でこの大会を終えた30歳のブリクストは、PGAスウェーデンナショナルでの最初の2日間をそのフィンランドのイロネンとイタリアのマッテオ・マナッセロとラウンドすることとなった今年の大会でも、2014年シーズンのこれまでの好調を持続させたいと考えている。
「マスターズ」で2位タイに入ったブリクストは先週の「BMW PGA選手権」でもトップ20入りを果たしており、マルメで得られるであろう地元の声援と自身の好調とを鑑み、当然のことながらこの地でのヨーロピアンツアー初優勝を視野に入れている。
「ゴルフに明け暮れて育ったスウェーデン人の子供として、この大会でスウェーデンのスター選手たちがプレーしているの見ていたので、すごく刺激を受けたものさ」とブリクスト。「いつかこの場に立ちたいと思っていた。優勝候補としてタイトルを勝ち取るチャンスを手にしたいと思っていた。地元のギャラリーの前でプレーするのは緊張するものだよ。彼らをがっかりさせたくないからね。一番プレッシャーを感じる場だね」。
「『マスターズ』では世界最高の選手たちと互角に渡り合うことができたので、大きな自信になった。今、この瞬間はそこまでプレッシャーを感じていないのだけれど、金曜の午後に予選通過を目指している時はもっとプレッシャーを感じるようになるんだ。その辺、僕には変なところがあるね。大きな大会ではそんなにナーバスにならずに済むんだ。皆どこかでミスを犯すと分かっているから、自分のゴルフができるんだよ。今週はオーガスタよりもプレッシャーを感じているね。ちょっと変だけれど」。
ブリクストはここ12ヶ月の目覚ましいパフォーマンスにより「ライダーカップ」の代表チーム入りに近づいており、今週優勝を遂げることができればその座はほぼ確定することになるだろう。しかし、世界35位のブリクストは、グレンイーグルスへの思いがちらつき焦点がぼやけることのないよう、しっかりと先を見据えている。
「『マスターズ』と『ライダーカップ』でプレーしたいと思いながら育ったんだ」とブリクスト。「どんなゴルファーにも特別なことなんだ。(もし『ライダーカップ』の代表に選出されたら)どんなに嬉しいか説明することはできないよ。憧れの舞台であり、子供の頃からの夢だったからね。もし、その目標が達成できたら素晴らしいだろうね。ただ、あまり夢見がちになってばかりもいられない。やるべきことはまだまだ沢山あるからね」。