濃霧のため「マデイラアイランドオープン」初日はプレー中止に
「マデイラアイランドオープン」初日はプレーが中止となった。記念すべきヨーロピアンツアー1,500回目の大会の舞台となったサント・デ・セラGCは早朝から濃霧に包まれ、一日中晴れることはなかった。
晴れ渡ったプロアマの一日とは打って変わり、海抜700メートルにある景観の美しい島のコースは初日のラウンドがスタートする前から霧に包まれ、そのまま午後になっても回復せず。
この結果、現地時間午後5時に大会委員会はヨーロピアンツアー1,500回目の大会のスタートを延期する決断を余儀なくされた。大会の第1ラウンドは、木曜のティタイムのまま金曜に開始される運びとなった。
ヨーロピアンツアーでトーナメントディレクターを務めるホセ・マリア・サモーラ氏は、「霧のため5つのホールが一日を通して完全にプレー不能となったため、今日はプレー中止を決定しました」と述べた。
「実のところ、残りの13ホールに関しては一日の大半、プレーは可能な状況だったのですが、山の上の方にある5ホール(1番、9番、10番、11番及び18番)は、一日中視界不良となっておりました」。
「選手たちは10時間以上クラブハウスで待機しており、その後も霧は晴れそうになかったので午後5時にプレー中止の決定を宣告しました。(待機する状態が続くと)ある時点から疲労となりますので、選手たちにはホテルへ帰ってもらい、気持ち新たに明日に臨んでもらうのが最良だと判断しました」。
ヨーロピアンツアーの公式オンサイト気象予報士のガイ・ネスター氏によると、木曜の朝は霧が予測されてはいたが、予想より長く留まったとのことで、週の後半は天気が回復するそうである。
「今日の霧は予想しており、正午までには晴れるという予報でした」とネスター氏。「ただ、午後の遅い時間まで霧が残るのは予想外でした。ただし、今日は時間と共に地表の大気が冷え込み、北東方向からの雲に覆われるなど、今日の天気は様々な要素が絡み合った結果です」。
「マデイラの山の上では天気予報が予測できないものになるときもありますが、過去に幾度もここへは足を運んでいますが、今日の状況のように北東の風が吹き、北西に高気圧が張り出すと、標高の高い場所へ冷たい空気が移動し、低い場所の空気が暖められることが分かっています。それが今日のように霧の発生する仕組みなのです」。
「明朝は、朝方に霧を予想していますが、雲の覆いが晴れるという予報となっており、そうなれば日光により(標高の高い場所の)地表の大気が温められ、霧も晴れることでしょう」。
「土曜と日曜は更に晴れる見通しとなっています。時折雲は出てくるでしょうが、今日とは全く異なる類いの雲であると予想します」。