レビが引き続き首位を快走
第20回「ボルボ中国オープン」は、ヨーロピアンツアー初優勝を狙うアレキサンダー・レビが3打差の首位で最終日を迎える展開となった。
ゲンゾンGCでの2日目を「62」でラウンドし、一躍首位へと躍り出たフランス出身の23歳は、3日目は終盤のぐらつきになんとか耐え、「70」でラウンドした。
これまでヨーロピアンツアーにおける最高成績は昨年の「BMWインターナショナルオープン」での3位であるレビは、最終ホールで4.5メートルのパーパットを沈めて通算16アンダーでこの日のラウンドを終了し、2位につけたスペインのアルバロ・キロスに3打差をつけて最終日を迎えることとなった。
「目標は最初の2日間のような良い仕事をすることでしたが、雨が降ってきたので難しくなりましたね」とレビ。
「焦点を定めておくのが難しい状況でしたが、気持ちを良い状態に落ち着け、良いショットを打つことができました。今日のラウンドには満足です」。
「これからも良いプレーをして、このコースを楽しもうと思います。ここはとても良いコースでからね。ここまでの3ラウンドと同じようなプレーをし続けたいですし、大会を楽しみたいですね」。
「ナーバスにはなるでしょうが、ナーバスになったからといって良いプレーができなくなるわけではありませんからね」。
2番でバーディを奪ったレビは2位との差を5ストロークに広げるも、続くショートホールの3番ではガードバンカーに捕まり、そこからのパーセーブに失敗してしまった。
2011年に通算6勝のうちの最後の勝利を挙げて以来ヨーロピアンツアーでトップ4入りすら果たせていないキロスは、4番でバーディを奪い、レビがバーディを奪ったロングホールの9番でもバーディを奪って首位を視界に捉え続けた。
後半の序盤はバーディの応酬となった。キロスが10番で6メートルのバーディパットを沈めて首位との差を3打差まで縮めると、レビは11番で2.5メートルのバーディパットを決めて応戦してみせ、続く12番でもティショットをピン側2メートルにつけ、更にスコアを伸ばした。
この時点でレビはキロスに4打差を付けていたが、スペインの飛ばし屋はその飛距離を最大限に活かし、ミドルホールの11番ではティショットをグリーン側まで飛ばし、そこからのチップショットを寄せてバーディの奪取に成功した。
この後、レビは14番と16番でボギーを叩くも、最終ホールで重要なクラッチパットを決めるたのに対し、飛ばし屋のキロスは15番でボギーを叩くと、チップショットをダフった最終ホールでもボギーを叩き、この日のスコアを「68」とした。
3位には3日目を「67」でラウンドしたフィンランドのミッコ・イロネンが通算12アンダーでつけ、更にその1打後方にはイングランドのトミー・フリートウッドとスペインのアドリアン・オタエグイがつけている。
「今日はタフな一日だった。特にあの最終ホールでタフなものになったね」とキロス。「多大なる勇気と情熱を込め、良いプレーができたけれど、残念ながら15番ではスリーパットしてしまい、(パー5の)17番ではバーディが奪えず、18番では(セカンドを)フェアウェイの真ん中から打ったにもかかわらずボギーとしてしまった」。
「3打差で最終日を迎えるわけだけれど、ゴルフではこの差はあってないようなものだからね。唯一言えるのは、明日僕は能う限りのプレーをするということだ。明日は優勝のチャンスが残されているのだからね」。
「優勝の行方は僕だけでなく幾つかの要素に左右されることになる。もしアレックス(アレキサンダー・レビ)が良いプレーをしたならば、僕らは彼を捉えることができないだろう。ただ、勝つチャンスがあると分かっているのは良いことだよ。もう随分と長い間優勝からは遠ざかっているからね。そうしたことも考えて行かないといけないんだ」。
「もう最後の優勝から2年半立つから、もう長いことあの感じを味わっていなんだ。明日はあの感じを取り戻せるかどうか、まあ見てみようじゃないか」。
「今週はずっと良いプレーができているし、前にも言ったように、パットが良くなり始めたのが鍵となっているんだ。パットがしっかりとラインに乗るようになったのはポジティブな要素なのだけれど、今週の僕のゴルフには暗い側面もあって、結構な数の簡単なショットをミスしてしまっているんだ。今日の18番もご覧の通り、フェアウェイの真ん中からグリーンを外してしまってボギーという、起こってはならないことが起こったから、明日はその辺に気をつけないといけないね」。