2013年 トルコ航空オープン

トルコでスタートダッシュを目論むステンソン

2013/11/06 19:08
ヘンリック・ステンソン年間王者へ好スタートをきることはできるか(Getty Images)

先週、中国で行われた大会の成績を受け、依然としてレース・トゥ・ドバイのトップを走りながらも2位との差が縮まったヘンリック・ステンソンは、「トルコ航空オープン」でのスタートダッシュを狙っている。

ステンソンに最も近いライバルであるグレーム・マクドウェルジャスティン・ローズ、そしてイアン・ポールターは、揃ってWGC-HSBCチャンピオンズでトップ5以内に入り、同大会では出だしで躓きながらも何とか持ち直し、最終日を「65」という素晴らしいフィニッシュで31位タイとなったスウェーデンのステンソンの1位の座を虎視眈々と狙っている。

それは、先々週の「BMWマスターズ」にて、練習の際に手首を負傷したステンソンがやはり出だしで苦しみ、レイクマラーレンGCでの最終日を「65」でフィニッシュし、やっとのことで34位タイにつけた時と同じようなシナリオだった。

ランキングで2位につけるマクドウェルとの差が145.865ユーロに縮まるなか、ステンソンはトルコで彼にとってのファイナルシリーズを本格的に始動させ、彼を追う選手達との差を再び広げたいと思っている。

「ここ2週間で、大会では8ラウンド回ったけれど、その内の3ラウンドは本当に良かったんだよ」と語るステンソンは、「先週、最初の2日はパッティングの調子が良くないことに失望したけど、週末はとても良くプレーできた」と加えた。

「第一週の中国では良いラウンドが1ラウンドあって、次の週は2ラウンドに増えたから、ここトルコでは3ラウンド、そして来週のドバイでは4ラウンドに増えるといいね。自分が正しい方向に向かっていることを願うよ」

「今回はこれまでよりも良いスタートを切って、良い週にしたいね」

既に米国ツアーの「フェデックスカップ」での勝利を手にしているステンソンは、来週ドバイで開催されるDPワールドツアー選手権を経てレース・トゥ・ドバイも首位で終え、ダブル優勝の歴史的快挙を狙える状況にある。

今週、アンタルヤのザ・モンゴメリー・マックスロイヤルコースに於けるパフォーマンスに関わらず、ステンソンはファイナルシリーズでの結果を受けて、ランキングを首位で終えられると考えている。

「常に厳しいレースになると感じていたし、僕がうまくやらなければ、僕を追いかける誰かが良いプレーをするだろうと思っていたよ」とステンソン。

「この時点では、僕の想定範囲内でなんとか収まっている。そして残すはたったの2週間。グレームは今週プレーしないけど、全ては最終週のドバイで決まると思う。それは確かだよ。トルコでは良い週を過ごしたいと思っているけれど、それは他の選手も同じだろうね」

「しっかり集中して良いプレーを心がけるだけさ。また前進できるようになるだけのラウンドを十分こなしてきたからね。手首さえ痛まなければ、良いトーナメントになると思うよ」

2013年のレース・トゥ・ドバイは賞金のかかった大会が残り2戦となり、総額375万ドルのボーナスプールを視野に入れたステンソンは更なる賞金獲得を目論んでいる。というのも、ポールターと、どちらが欧州ナンバーワンの座につくかを巡って賭けたことにより、更に獲得賞金は増えるであろうことを明かしたのである。

「彼がかなり後ろの方の順位にいる時に、ポールターと賭けをしたんだ」とステンソン。「彼は追い抜いてやるって言ったんだけれど、僕は抜かれないようにするよって言ったんだ。彼のオッズは10:1で100ドル賭けたから、抜かれないように気をつけないとね」。

2013年 トルコ航空オープン