フリートウッド、マイペースで首位を分け合う
イングランドのトミー・フリートウッドは最終ホールでの残念なボギーの事はきっぱり忘れ、グレンイーグルスで開催中の「ジョニーウォーカー選手権」でのファイナルラウンドに首位タイで臨む。
最初の16ホールで6バーディと1つのイーグルを奪った彼は単独首位に立つかに見えた。しかし18番ホールでその日3つ目のボギーを叩いてしまい5アンダーの「67」でホールアウトした。
これで通算16アンダーとしたフリートウッドはアルゼンチンのリカルド・ゴンザレスと首位を分け合うことに。その後方には、来年「ライダーカップ」を迎えるこのセンテナリーコースで「66」をマークしたスウェーデンのフレドリック・アンダーソンヘッドが1打差で追い上げている。
「あの最終ホールはそれ程影響はありません」とフリードウッドは述べた。「難しいホールですし、そもそもあのティショットから6打で収めたのは上出来です。木の中に打ち込んでしまいましたから、チップアウトできただけでもラッキーです」。
「もしチップアウトできていなかったら、100ヤード戻る事になって10打叩く事になっていたかもしれません。その前の17ホールのプレーは最高でした」。
「今年は結構いい所まで上がってはつまずく、今まではそんなシーズンでした。だから自分らしい良いゴルフが3ラウンド続けられているのは嬉しい事です」。
2011年のチャレンジツアーではフリートウッドが最年少優勝者だった。しかし彼は南アフリカでの最後の大会でシーズン初めてのトップ10入りを果たしていなかったら、ヨーロピアンツアー1年目で早くもシード権を失う所だった。
22歳のフリートウッドはこう言った。「チャレンジツアーを卒業した時には世界一のゴルファーになった気がしてしまったんですね。何でも簡単に事が進み、間違いなんて起こらない気がしていました。去年は一生懸命努力しました。ただ、練習するポイントがずれていたのかもしれません」。
「大会ではプレーの調子が悪くなればなるほど、どんどん負のスパイラルに巻き込まれて行くものです。最悪の気分でした。知り合いもあまりいなかったのでとても辛かった」。
「去年この選手権に出場した頃は、今季もまた戻ってこられるとは思えませんでした。しかし、今季の後半は素晴らしいプレーができているしそれが持続できています」。
「何時間も練習に練習を積み重ねるのはこの為なのです。ゴルフの大会でトップ争いに参加する為なのです。この大会は子供の頃からいつも見ていました。スコットランドは大好きですからね。私の両親のスーとピートはすぐにでもここに引っ越して来たことでしょう。今週は練習して歩いて帰れる様に12番ホールの裏のお家に泊まっています」。
最初の2日間連続で「65」をマークしたゴンザレスは3日目を1打差のトップでスタートしたが、土曜日は最初のホールでのボギーを2番(パー5)、4番(パー3)、9番(パー5)でのバーディで挽回するが残念ながらそれ以上スコアが延びず「70」で終了。
42歳のゴンザレスの一番最近のヨーロピアンツアーでの優勝は2009年だった。しかし、彼の気持ちが他にあるのも無理は無い。何しろこの2年の間に彼は自分の母、父、そして義理の父をも亡くしているのだから。
「個人的にこの2年間はとても辛かった」とゴンザレスは語った。「もし勝てたら優勝を母と父に捧げたい。それが今週の私の目標です」。
「最初の2日間はフェアウェイからフラッグまでとても良く打てていたと思います。このコースを2アンダーでラウンドできたのは御の字です」。
オーストリアのベルンド・ウィスバーガーと並んでトップと3打差のステファン・ギャラハー(スコットランド)は驚異的なスコア「64」をマークし、凄い勢いで追い上げている。