エイケンがインドで優勝を掴み取る
トーマス・エイケン(南アフリカ)が、「アバンサマスターズ」にて3打差をつけて自身2度目となる欧州ツアーのタイトルを手にした。
南アフリカ人の彼は、「62」でラウンドした土曜日に見せた絶好調さを持続し、結果的に3打差をつけて終えた。
インドのガガンジート・ブラーと中国のリャン・ウェンチョンはふたりとも立派な闘いを見せた。特にリャンは7番でホールインワンを決めるなど、健闘を見せた。しかしエイケンが首位をしっかりと守り、この日ジェイピーグリーンズゴルフ&スパリゾートを5アンダーの「67」でラウンドし、通算23アンダーとした。
「この4ヶ月好調が続いているんだ。ただ、ミスをすることはそう多くないんだけど、パットがちゃんと決まらないことがあった」とエイケンは言った。
「今週はいくつかパットを沈められたね。パットを沈めやすいようなアイアンショットもいくつか出てきたからね。驚くべきゴルフをすることができたよ」。
もしエイケンの輝かしい3日目が優勝の直接的な要因であったとしても、最終日にもやるべきことはたくさん残っていた。
集団から抜け出したブラーが追い上げ、チャレンジツアーでの優勝に加えて欧州ツアーの優勝も達成まであと一歩というところまで迫った。チャレンジツアーの優勝というのは、2年前に、故郷で最初の3ホールを連続バーディとして、更に356ヤードの距離があるパー4の5番ホールで1オンに成功し、イーグルを奪ったときのことだ。
エイケンと同組でプレーしていたリャンも2番、そして4番でバーディを奪っている。2番では6フィートのパットを決めたのだが、2打差のままであった。
アイケンは5番ホールで8フィートのパットを決めて通算20アンダーとすると、ブラーは8番でボギー、リャンは6番でティショットをミスしてコース右のブッシュに入れてしまった。そしてペナルティドロップを余儀なくされ、最終的には3パットのダブルボギーとなった。南アフリカ人の彼は、この時点で4打差の首位となった。
しかしながら、リャンは優勝が消えてしまったかと思われた直後に、7番ホールで8番アイアンのショットを直接入れてホールインワンを達成。これでリードは再度、半分の2打差となったのだ。
ブラーは終盤5ホールで3つのバーディを奪い、20アンダーでホールアウト。しかしエイケンはバック9の2つのロングホールをともに惜しくもイーグルというところでのバーディを奪い、最終ホールでは30フィートのパットを沈めた。
「今日は、みんなボクに追いつこうとしてついてきていた。リャンは前半で追いすがってきたし、ブラーは後半いくつも素晴らしいバーディを奪っていた」と付け加えたエイケン。「公園を散歩するようなわけにはいかなかったね」。
「この優勝を妻のケイトに捧げたい。アスリートの妻でいることは容易なことではないし、彼女は献身的に僕をサポートしてくれるんだ。この優勝は君のものだよ、ケイト」。
ブラーは「64」という素晴らしい成績で2位に。この日「69」で3位となったリャンには2打差をつた。
「インドで素晴らしい1週を過ごすことができたよ」とリャンは語った。これで欧州ツアーでの優勝は2007年の「シンガポールマスターズ」のみに留まることになった。
「勝つことはできなかったけど、自分について多くを学んだよ。特に今日はね。6番をダブルボギーとしてしまって、直後のホールでホールインワンを達成して即座に盛り返すことができたときは、上手く自分を表現できていると思ったよ」。
「不運なことにパットが思うように決まらなかったけど、それがゴルフというものだからね。勝つこともあれば負けることもある。ボクは全力を尽くしたし、自分ができることはそれだけなんだ」。