2013年 WGC キャデラック選手権

ドラールで2連覇を狙うジャスティン・ローズ

2013/03/05 17:10

世界ランキング5位のジャスティン・ローズには、今週開催されるWGCキャデラック選手権で、過去にタイガー・ウッズが成し遂げた大会連覇への期待がかかる。

ウッズは前身大会から過去13回行われた「WGCキャデラック選手権」のうち、6度勝利をおさめた。その中の一つは1999年の第1回開催記念試合だった。その後、2002年、2003年、2005年~2007年と優勝を重ねている。最後の勝利は現在、ウッズがホームとしているドーラルGC&スパでのことだった。

先週、米国ツアーのホンダクラシックで4位タイになったことは、ローズにとって今週マイアミでタイトル防衛に向け、いいウォームアップになった。ローズが勝利すれば、ウッズと、2004年と2010年に優勝しているアーニー・エルスに続き、史上3人目の同大会複数回優勝者ということになる。

12ヶ月前、イギリス出身のローズはWGCで初タイトルを手にした。その試合で彼は、前日までトップのバッバ・ワトソンとの3打差を、ファイナルラウンド「70」で回ったことにより逆転し、1打差で競り勝った。ヨーロッパ出身選手として初となる、賞金総額875万ドルの大会の勝者となった。

この勝利は彼にとって5年間で初のヨーロピアンツアー優勝でもあった。昨シーズンの終わり、レース・トゥ・ドバイで2位になる直前にはライダーカップのスターとしての役割も務めた。この2位は彼にとって、2007年以来の賞金ランキングにおける最高の成績だ。

ライダーカップのチームメイト、ロリー・マキロイは昨年ドーラルで開催されたWGCで、最終ラウンドを「67」で回ったが、世界一の彼でも、結果はローズ、ワトソンに続く第3位であった。マキロイとローズは今週フロリダで開催される大会に参加する34名のヨーロピアン選手の1人であり、うち9名は今週デビューを飾る。

今週WGCデビューを飾る9名は、南アフリカ出身選手66名から選抜された7名のうちの1人であるジョージ・クッツェー、ウェールズ出身ジェイミー・ドナルドソン、2名のスコットランド出身選手ステファン・ガラハーとWGC大会自体に初出場のスコット・ジェイミソン。先週パームビーチでローズと並び4位タイについたイギリス出身デビット・リン。19歳で最年少参加者の、イタリア出身マッテオ・マナッセロ。デンマーク出身トービヨン・オルセン、ドイツ出身マルセル・シーム、そしてイギリス出身クリス・ウッドである。

113万9523ユーロの優勝賞金を競うのは、ほかに南アイルランド出身グレーム・マクドウェル、南アフリカ出身チャール・シュワルツェル、イギリス出身リー・ウェストウッド。ちなみに、彼らはみな、ホンダクラシックを9位タイで終了している。

シュワルツェルは現在“レース・トゥ・ドバイ”で4位。アルフレッドダンヒル選手権で優勝したことが大きく影響し、最近行われた大会で非常に強い印象を残した。昨年大会では4位、2010年大会では良き友人エルスに続く第2位だった。シュワルツェルと同郷の、リチャード・スターンは今大会3回目の出場となるが、今大会で結果を残し“レース・トゥ・ドバイ”でのリードを広げたいと願っている。現在、南アフリカ選手の中で賞金トップのシュワルツェルは、ジェイミソンに8万5184ユーロの差をつけている。3位はルイ・ウーストハイゼンで43万5328ユーロとなっている。

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