「レース・トゥ・ドバイ」での追い上げを狙うピータース
シーズン最終戦の「DPワールドツアー選手権」出場を目指すトーマス・ピータースは、今週の「マジョルカゴルフオープン」をそのための跳躍台にしようと目論んでいる。
「レース・トゥ・ドバイ」ランキングを67位としてゴルフサンタポンサへと乗り込んだベルギーの飛ばし屋は、7回連続でジュメイラGE行きを果たすに際し、これからの3大会でランキングをトップ50圏内に押し上げなければならない。
ピータースがこれまでシーズン最終戦出場を逃したのはルーキーシーズンの1回のみであり、バレアレス諸島で実り多き1週間を送ることができれば、2021年の「ロレックスシリーズ」最終戦で競い合うのを実現する上で、大いに役立つことになる。
「もちろん、僕にとって今はそれが一番の目標だね」とピータース。「いくつか出場する大会を追加したので、可能性を最大限に広げるため、これから全ての大会に出場することになるし、最終戦出場を果たすことができればと思っている」
3大会で2度のトップ10入りを記録しつつ、前週のバルデラマでは1打差で予選落ちを喫したピータースだったが、29歳は然るべきタイミングで調子が最高の状態になりつつあると感じている。
「先週は自分のゲームが今一つだったので、それはそれとして受け入れる必要があるね」とピータース。
「悪い週だったにもかかわらず、カットラインと1打差のところまで行けたので、何かポジティブな要素を見出すとすると、(不調でも)スコアを出すことはできたところだね」
「僕は良い感じで前進してきたけれど、先週はその感触がつかめなかった。知っての通り、バルデラマはかなりタイトで、ミスの余地は皆無だからね。初日を終えたところでは、尻込みしてしまったけれど、全体的に見れば、僕は今の自分の調子に満足している」
今週はヨーロピアンツアーが10年振りにマジョルカを再訪することになり、今季2度目となるスペインスイングの第3戦がゴルフサンタポンサで開催されるのは、今回が3回目となる。
ピータースは新たなコースには独特の試練があることを承知しつつ、島の西にたたずむコースの試練を楽しみにしている。
「コース全体を見て、グリーンの傾斜も、奥から手前にかけて、左から右にかけてどうなっているのかなど、全てを把握するため、昨日と今日コースをプレーしたんだ」
「グリーン周りの練習もできる限りやったよ。それでも、木曜から、金曜、土曜とラウンドしていけば、新たな発見があるけどね」
「面白いコースだね。ワンオンを狙えるパー4が幾つかある。グリーンは小さく、アイアンは正確でなければならず、グリーンの転がりは良いので、風が強まれば難しくなるね」
「60台を4つ並べられれば上出来だね」