2021年 カズークラシック

「カズークラシック」で知っておくべき5つのこと

2021/08/12 08:25
注目選手の一人であるデービッド・ロウ(写真は2021年ヒーローオープン Andrew Redington/Getty Images)

今週、ヨーロピアンツアーはロンドンGCへと向かい、第1回「カズークラシック」が開催される。同大会について知っておくべき5つの事柄は次の通り。

第1回大会
今週はロンドンGCで第1回「カズークラシック」が開催されるわけだが、ヨーロピアンツアーの大会が同コースで開催されるのは2014年以来のこと。

「カズークラシック」は2021年UKスイング最終戦であり、英国でヨーロピアンツアーが開催されるのは、先週スコットランドで開催された「ヒーローオープン」に続き、これで6週連続となる。

また同期間中、英国のオンライン車販売最大手であるカズーが大会スポンサーを務めるのはこれが2大会目であり、ケルティックマナーリゾートで開催された「カズーオープン」では、ナチョ・エルビラ(スペイン)が優勝している。

開催コース
ロンドンGCには、ヘリテージとインターナショナルの2コースがあり、両方ともヨーロピアンツアーの大会を開催した実績を持っている。

今回の「カズークラシック」は、ジャック・ニクラス設計のヘリテージコースで開催され、全長7802ydパー72のコースにおいては、ドラマチックなティショット、そして深いバンカーとウォーターハザードの両方に守られたグリーンにより、精度の高さが最重要となる。

ヘリテージを締めくくるのはパー4のフィニッシングホールとなっており、左側に池、右側に木立が広がるドッグレッグのホールでは、砲台グリーンが待ち受けている。

また、パー3の11番ホールは、アンディ・サリバンによる“エースを追え”チャレンジで使用された。

大会開催コースとしての豊かな歴史
ロンドンGCにはエリートレベルのプロフェッショナルの大会を開催してきた豊かな歴史があり、2008年にはこのケント州のコースで「ヨーロピアンオープン」の第1回大会が開催され、翌年も同大会が開催されている。この栄えある第1回大会では、地元イングランドのロス・フィッシャーセルヒオ・ガルシアに7打差をつけて優勝を飾っている。

ヘリテージコースで開催された2009年「ヨーロピアンオープン」では、いずれもかつての世界ナンバーワンであるマルティン・カイマー(ドイツ)、ロリー・マキロイ(北アイルランド)、そしてリー・ウェストウッド(イングランド)といったスター揃いのフィールドを退け、フランスのクリスチャン・セヴェールが優勝を果たした。

2014年には、ロンドンGCのインターナショナルコースで「ボルボ世界マッチプレー」が開催され、フィンランドのミッコ・イロネンが、決勝戦にて、同じくスカンジナビア出身でスウェーデンのヘンリック・ステンソンを3&1で撃破して優勝を遂げた。

EDGA
ヨーロピアンツアーの大会と並行して開催される形で、EDGA(欧州障がい者ゴルフ協会)の大会も4週連続で行われ、今週は「EDGAカズークラシック」が開催される。

同大会は、今季組まれている36ホールで開催される5大会の一つであり、障がい者ゴルファー世界ランキング(WR4GD)により出場権を得たゴルファーたちが、ヨーロピアンツアーのプロフェッショナルたちと同じコース設定に挑む機会を得ることになる。

先週は、最終ラウンドに見事「66」をマークしたイングランドのキップ・ポパートが優勝しており、彼は同じメンバーとなった今週と来週の8人のフィールドにも名を連ねている。

11月にジュメイラGEで開催される「DPワールドツアー選手権」では、「EDGAドバイフィナーレ」も開催され、2グループからトップ8人の選手たちが出場することになる。

注目選手
セントアンドリュースでの「ヒーローオープン」では、デービッド・ロウ(スコットランド)が3週連続で好パフォーマンスを見せており、「カズーオープン」での18位、「ISPSハンダワールド招待」での15位タイ、そしてスコットランドでの4位タイを経て、今週はツアー初優勝に挑む。

しかし、最近の好調を保ったまま初優勝を狙うのは、彼一人ではない。川村昌弘は「カズーオープン」で5位、「ISPSハンダワールド招待」で3位タイに入り、フェアモントセントアンドリュースで開催された「ヒーローオープン」では最終日に「64」をマークして15位タイに入っている。

一方、キム・シバンチェイス・ハンナの米国人コンビは、共に最近の大会で2度のトップ10入りを経て「カズークラシック」に臨む。なお、ハンナはチャレンジツアーの「ユーラムバンクオープン」を皮切りに6位フィニッシュを3度果たしており、「カズーオープン」と「ヒーローオープン」でも連続してトップ10入りを果たした。キムはアイルランドで予選落ちを喫したものの、「カズーオープン」と先週の「ヒーローオープン」では10位タイに入っている。

2021年 カズークラシック