「ガレス・ベイル カズーオープン」の注目選手
今週ヨーロピアンツアーの「レース・トゥ・ドバイ」は、ウェールズで開催される「ガレス・ベイル カズーオープン」へと続く。
昨年、UKスイングとして別大会で使用されたケルティックマナーリゾートでは、サム・ホースフィールドが優勝した。そのホースフィールドをはじめ、マット・ウォレス、ジョン・キャトリン、アドリアン・オタエギといった同じくヨーロピアンツアー優勝経験者らとともに今週のフィールドに名を連ねている。
今週、注目すべき選手は誰か? スカイスポーツのプレゼンターであるキット・アレキサンダー、そしてかつてレディースヨーロピアンツアーで選手やコーチとして活躍し、プレゼンターでもあるソフィー・ウォーカーは、それぞれ次の3選手を優勝予想に挙げた。
ソフィーの予想
昨年ここで6位に入った米国人選手は、ヨーロピアンツアー3勝と、フィールドのなかではトップのパフォーマンスを見せている。飛ばし屋というわけではないが、ウェールズでの好天によりフェアウェイは硬くなっているため、世界97位のキャトリンにとって、コースの長さは問題にはならないだろう。このところリンクスで厳しい週を送っており、「スコットランドオープン」と「全英オープン」はいずれも予選落ちを喫した。今週は、彼が“バウンスバック”を果たすと予想する。
26歳のヒルは、このところ鳴りを潜めていたが、この1週間で良い状態をつくったと思う。彼は2018年8月から2019年8月にかけての12カ月間で、チャレンジツアーで3勝しており、そのうち最後の勝利をデンマークで挙げている。スタッツ的に見て、プレーは全般的に平均以上であり、今季の平均スコアは3位につけている。
先週、マンセルは初めてのメジャー「全英オープン」で予選通過を果たした。地元の声援が、飛ばし屋のイングランド人選手を鼓舞したのだろう。今季の平均飛距離で9位にランクイン。ケルティックマナーは相性が良さそうである。多くの人の優勝予想には入ってこないアウトサイダーではあるが、ユーロプロツアーからの昇格後、メキメキと力をつけており、彼のゲームは良い感じに成熟しているように見える。
キットの予想
24歳のホースフィールドは、「ヒーローオープン」でヨーロピアンツアー初優勝を遂げたわずか2週間後に開催された昨夏のケルティックマナーでの「ケルティッククラシック」で、ツアー2勝目を挙げた。このところの調子は若干不安定だったが、「全英オープン」では予選を通過している。1ラウンドあたりの平均バーディ数「5.08」を上回る選手はたった2人しかおらず、平均スコア「69.51」はかなり素晴らしい数字。このフィールドで格は際立っている。特に、今季のアプローチ(グリーンを狙ったショット)とパットは目覚ましいものがある。
このイングランド人選手にとって、2年目のヨーロピアンツアーはスロースタートとなったが、出場した直近3大会では、「BMWインターナショナルオープン」で17位タイ、「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」では12位タイ、そして「スコットランドオープン」では18位タイと、今季の自己トップ3の成績を残している。昨年はいずれもケルティックマナーで開催された「ケルティッククラシック」で47位タイ、「ISPS HANDA ウェールズオープン」で3位タイに入っている。パターの名手であり、今週はバーディチャンスを量産できるだろう。
ヨーロピアンツアー3勝のオタエギは、ツアーでも非常にショットの精度の高い選手の一人であり、ティからグリーンにかけてのストロークゲインドで18位にランクインしている。昨年ケルティックマナーで開催された2大会で14位タイと37位タイに入っており、同コースで大会が開催された2014年にも50位タイに入っている。調子は着実に上がってきており、直近9大会では予選落ちが皆無であり、直近4大会では「スカンジナビアミックス」で2位、そして「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」で12位タイに入っている。