2020年 イタリアオープン

「イタリアオープン」で知っておくべき5つのこと

2020/10/22 15:57
過去大会ではフランチェスコ・モリナリも制した(Andrew Redington/Getty Images)

シェルボGCで開催される2020年「イタリアオープン」について知っておくべき5つの事柄は次の通り。

1972年から途切れず開催続く「イタリアオープン」

1925年に第1回大会が開催された「イタリアオープン」は、1972年のツアー発足以来、毎年ヨーロピアンツアーで開催されており、今大会で第77回大会を迎える。

過去の大会王者には、メジャー王者のトニー・ジャクリン(1973年)、ビリー・キャスパー(1975年)、ベルンハルト・ランガー(1983年及び1997年)、サンディ・ライル(1984年及び1992年)、グレッグ・ノーマン(1988年)、グレーム・マクドウェル(2004年)、そして地元イタリアのフランチェスコ・モリナリ(2006、16年)らがいる。

ヴィースベルガーの防衛戦

オルジャータGCで行われた昨年大会はベルント・ヴィースベルガー(オーストリア)が最終日に「65」をマークして1打差で制覇した。2019年シーズンだけでツアー3勝を挙げた。

男子世界ゴルフランキングで35位につける35歳はタイトル防衛に向け、シェルボGCへと赴く。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断していたシーズンが再開して以降、出場した7試合全てで予選を通過しており、「UK選手権」では5位タイにつけた。

新たな開催コース

ヨーロピアンツアーがロンバルディアへと向かう今週は、ブレシアのポッツォレンゴにあるシェルボGCで初めて「イタリアオープン」が開催される。

ガルダ湖畔に佇む同コースは、設計家カート・ロスクネヒトの設計で2008年に開場した。36ホールで構成されるコースには、エグゼクティブホールが9ホール、チャンピオンシップホールが27ホールあり、これらはそれぞれベナコ、ソルフェリーノ、そしてサンマルティーノと命名されている。

パラリンピック選手のペッリーノが出場

今週はパラリンピックゴルファーのトンマーソ・ペッリーノが「イタリアオープン」デビューを飾る。

現在、障がい者ゴルファーの世界ランキングで5位につける36歳は、交通事故とその後の病院でのリハビリの最中に罹患した感染症により、片足の機能に障害を持っている。

彼は社会的共生にフォーカスした「ライダーカップ」2023年プロジェクトの一環として開催された、パルマでの2019年「イタリア障がい者オープン」を制覇した。今週、彼は初めて出場するナショナルオープンで、イングランドのベン・エバンスとスコットランドのリアム・ジョンストンと同組でプレーする。

フィールドの有力選手たち

今週のフィールドにはヴィースベルガーに加え、メジャー王者のマルティン・カイマー、かつての世界ナンバーワンであるリー・ウェストウッドと、3人の「ロレックスシリーズ」王者が名を連ねており、彼ら以外にも過去2シーズンでヨーロピアンツアーを制覇している13人が出場する。

この中には、いずれも7月のシーズン再開以降に優勝しているマーク・ウォーレンジョエル・スタルターレナート・パラトーレアドリアン・オタエギが含まれ、さらに「イタリアオープン」では直近3大会で全てトップ10入りを果たし、先週の大会で2位に入ったマット・ウォレスも含まれる。

パラトーレは地元イタリアの有力選手の一人であり、彼以外ではヨーロピアンツアーで優勝経験のあるエドアルド・モリナリグイド・ミグリオッティに加え、ロレンツォ・ガッリフランチェスコ・ラポルタ、そ最近アルプスツアーでプロとして7年振りの優勝を遂げたマッテオ・マナッセロらが母国優勝を目指して出場する。

2020年 イタリアオープン