ヨーロピアンツアーが2020年シーズンの再開を発表
ヨーロピアンツアーが2020年シーズンの再開プランを発表し、「ロレックスシリーズ」の新たな日程と共に、6週に及ぶ新シリーズ、「UKスイング」が立ち上げられることが明らかとなった。
・新たな枠組みで行われる今シーズンに、7月から8月にかけて開催される6大会で構成される「UKスイング」を編入
・「ロレックスシリーズ」4大会について、新たな日程を発表
・今季のスケジュール改訂はツアーの医療健康戦略室による指示の下で決定し、更に“ゴルフ・フォー・グッド”活動も実施される
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、3月8日から中断しているヨーロピアンツアーは、7月に再開し、12月に終幕を迎えることが決まった。全ての大会は、国際的な政府のガイダンスと健康ガイダンスに基づいて運営されるツアーの包括的な健康戦略室により定められた、厳格な安全基準と検査計画を満たす必要がある。
「UKスイング」初戦は、イングランド北東部ニューカッスル近郊のクローズハウスで7月22日の水曜から7月25日の日曜にかけて開催される「ベットフレッドブリティッシュマスターズ」となる。同大会は、当初の予定より開催が1週間前倒しされることとなった。
その後、マリオットフォレスト・オブ・アーデンで「イングリッシュオープン」、マリオットハンブリーマナーで「イングリッシュ選手権」が開催され、続いて「ケルティッククラシック」と「ウェールズオープン」が、ニューポートのケルティックマナーリゾートで2週連続で開催される。
ケルティックマナーでは、2010年「ライダーカップ」で欧州代表が米国代表に対して劇的な勝利を挙げているだけに、その10周年を祝う上で、これはヨーロピアンツアーにとって、ウェールズ再訪にうってつけのタイミングとなった。
「UKスイング」はベルフライで開催される「UK選手権」で終幕を迎えることになるが、同コースも「ライダーカップ」の豊かな歴史を持っており、同地では欧州代表が2度のわたり勝利(1985年と2002年)したほか、1993年は米国代表が勝利し、1989年は14-14の引き分けとなった。
9月から11月にかけてのヨーロピアンツアーの大会スケジュールは、世界的な情勢を考慮しつつ、多くの選択肢を踏まえた上で、随時発表される予定となっている。
ただし、「ロレックスシリーズ」の4大会については、現時点で変更後のスケジュールが発表。ルネサンスクラブでの「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」は10月8日から11日にかけて開催されることが決まり、その翌週には10月15日から18日にかけてウェントワースで「BMW PGA選手権」が開催される。
今季最終盤の2大会についても、新たな日程が発表された。「ネッドバンクゴルフチャレンジ」は、サンシティのゲーリー・プレーヤーCCにて12月3日から6日にかけて開催され、シーズン最終戦の「DPワールドツアー選手権」はジュメイラGEにて12月10日から13日にかけて開催され、同大会の終了をもって2020年「レース・トゥ・ドバイ」の王者が決定することになる。
スケジュール変更後に開催される全ての大会は、ヨーロピアンツアー医務部長のアンドリュー・マレー博士による監督のもとで運営されるツアーの包括的な健康戦略室により管理され、更にヘルスケアの専門家であるシンポストにより、30カ国に散らばるツアープレーヤーたちへ検査キットとアドバイザーが派遣されることになる。この戦略は、世界各国の政府によるガイダンスや健康ガイダンスに応じて、今後も継続して発展することとなる。
また、この健康戦略室の設置に加え、7月から12月にかけて開催されるヨーロピアンツアーの全大会は、ツアーが新たに立ち上げた取り組みである“ゴルフ・フォー・グッド”の一環として行われ、次の3点に重点を置いて残りのシーズンは運営されることとなる。
・ヨーロピアンツアーの選手たちがプレーするコミュニティの支援
・最前線の従事者といった真の英雄に褒賞を授与
・ゴルフにより得られる健康効果の促進
“ゴルフ・フォー・グッド”活動は、7月から8月にかけて開催される新シリーズ「UKスイング」にて立ち上げられ、この6週間ではヨーロピアンツアーを通じ、50万ポンドが寄付金として計上され、大会開催コースの地元チャリティと、シリーズ6週の賞金ランキング上位10名の選ぶチャリティ団体へ均等に寄付されることとなる。