2017年 JAL選手権

会長の意地 倉本昌弘が日本開催の米シニアツアーで4位発進

2017/09/08 17:42
日本勢最高位の4位発進を決めた倉本昌弘

◇米国シニア◇JAL選手権 初日(8日)◇成田ゴルフ倶楽部(千葉県)◇7151yd(パー72)

成田空港を飛び立つジャンボ機を背にスコアを伸ばした。日本初開催の本場米国のシニアツアー。百戦錬磨の猛者たちに負けじと、日本プロゴルフ協会(PGA)会長の倉本昌弘が意地をみせた。7バーディ、2ボギーの「67」。5アンダーで首位と2打差の4位タイで滑り出した。

「リラックスしてプレーできたし、きょうは本当によかった」。前半アウトでスコアを2つ伸ばすと、12番(パー3)ではティショットを5Iでピンそば15cmにつけてバーディ。14番でも65ydの2打目をSWで10cmにピタリとつけてバーディを奪った。

好ショットを演出し続けたアイアン。その裏には思い切った決断があった。大会直前に5I~PWを3年前のモデルからすべて入れ替えた。ブリヂストン「ツアーB X-CB」をベースにしたものを、7月に埼玉の工場で自らソールの丸みなどを研磨し調整を行った。なんとかこの日に間に合ったが、ほぼ“ぶっつけ本番”。「ずっと試行錯誤していたけど、新しくできたアイアンがすごくよかった。なかなか、自分に合うのがなくて」と笑った。

63選手中7人が出場した日本ツアー勢のうち、初日は5人が50位以下に沈んだ。PGA会長という立場としては「7人も推薦をもらっている。1人でも2人でも上位にいかないと(今後)推薦がなくなる」と危機感も示す。

「たまたま初日がよかっただけ。これが3日間続くかわからない」。大会2日目、9日は62歳の誕生日。トム・ワトソンジョン・デーリーとそうそうたるメンバーが参加する新規大会だが、そう簡単に頂点を譲るつもりはない。(千葉県成田市/玉木充)

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