米国シニアツアー

ジェイ・ハース「全米シニアプロ選手権」に挑む

2004/05/26 09:00

昨年12月2日に50歳の誕生日を迎えたジェイ・ハース。しかしチャンピオンズツアー入りする資格をもちながら、今季もレギュラーツアーで若者たちに交じって戦うことを決意した。その決意を裏づけるのは03年シーズンでの成績。8度のトップ10入りを果たし、賞金総額が250万ドルを越え、賞金ランキング15位に終わった実力は、誰もが認める<現役>ぶりだ。現在のハースの目標は今年のライダーカップ米国選抜メンバー入りを果たすこと。この目標も決して遠くはない。

そのジェイ・ハースが今週はPGAツアーを離れて、チャンピオンズツアーに顔を出す。チャンピオンズツアー初参戦に選んだのはメジャー大会「全米シニアプロ選手権」だ。

ジェイ・ハース
「心境的には複雑だね。なんどかメジャーで戦ったコースだけど、チャンピオンズツアー・デビュー戦と思うとドキドキするし。でもいる顔ぶれはみんな知っている面々。でも久々に合う。楽しみであり、不安もあり、緊張もしているよ」

ジェイ・ハースの安定した好成績を評価する声は多いが、一方で優勝は1993年以来ない。PGAツアーではどうしてもタイガーやエルス、シンといったビッグネームたちが優勝候補としてあがる。しかしジェイ・ハースもチャンピオンズツアーにくれば、一気に優勝候補筆頭となるのだ。

ジェイ・ハース
「今までに優勝候補といわれたことがあっただろうか?一度もなかったんじゃないかな?あったとすれば遥か昔、12歳の頃のジュニア大会の頃まで遡らないとないだろうな」

アンディ・ノース
「ジェイのプレーは安定しているし、コースも知っているから優勝候補筆頭なのは間違いないよ」

少々緊張気味のハースだが、なじみの顔ぶれと一緒のラウンドですぐに肩の力が抜けることだろう。

ジェイ・ハース
「レギュラーツアーだと、練習場で半分近くの選手の名前がわからなくてキャディに聞いているんだよ。どんどん若い選手が入ってくるからね。チャンピオンズツアーはみんな知り合いだからね。それに初日の組もファジー・ゼラーとクレイグ・スタドラーと回れるから嬉しいよ。デビュー戦なので、みんな温かく迎えてくれている。どれだけ自分が年寄りだか、説得してくれているんだ(笑)。まぁ初日に数ホール進めば緊張もとれて、従来どおりのプレーができると思うよ」