2020年 ジ・アレイチャレンジ

“ツアー通算33勝” フューリック、ウィア、KJがシニアデビュー

2020/08/01 17:05
ジム・フューリックがシニアデビューで上々のスタート(Rey Del Rio/Getty Images)

◇米国シニア◇ジ・アレイチャレンジ 初日(31日)◇ワーウィックヒルズG&CC(ミシガン州)◇7141yd(パー72)

同い年の彼らが一緒にプレーする姿は必ずしも珍しくはないが、周囲は様変わりした。5月に50歳になったジム・フューリックマイク・ウィア(カナダ)、チェ・キョンジュ(韓国)がシニアツアー(PGAツアーチャンピオンズ)に初出場。新型コロナウイルス感染拡大の影響による約5カ月ぶりのシーズン再開戦で一緒にスタートを切った。

「妻に言ったんだ。シーズンの始まりはいつも学校の始業式の日みたいだって。興奮もするし緊張もする」とフィーリック。PGAツアー(レギュラーツアー)ではシーズン再開後すでに5試合に出場し、体が温まった状態でキャリアの節目を迎えた。会場のワーウィックヒルズではかつて開催されていた「ビュイックオープン」の2003年大会で優勝。「PGAツアーでおっさん“いじり”されるんじゃなくて、ここで子ども扱いされるのも楽しいね」

当地はウィアにとっても思い出の場所でもある。90年代後半の若かりし頃、ツアー定着を目指して月曜予選会に挑戦した。先輩プロに自ら教えを請うた時代から20数年が経ち、再び同じような立場に。「ウォーミングアップや練習でボールを打ち始めた直後は年を感じるけど、スイングが一度流れに乗ったらいい感じだよ。確かに20代、30代のころに比べれば、アップに時間がかかるようになった。でも感じはいいし、試合もこれからたくさんある」と、みずみずしい。

「マスターズ」を制したレフティ、マイク・ウィアも参戦(Rey Del Rio/Getty Images)

2003年に「マスターズ」を制したウィア、同じく「全米オープン」で勝ったフューリック(ちなみに誕生日はふたりとも5月12日)。2人のメジャーチャンピオンが同じ組でシニアデビューを果たすのは、2010年のコーリー・ペイビンフレッド・カプルス以来10年ぶりのこと。さらに2011年「プレーヤーズ選手権」優勝のチェを含めると、3人のPGAツアー通算勝利数は33にも上る。

今大会はプロアマも世界に先駆けて再開され、ツアーも新しいスタートが本格化。「来年か、再来年にはフルタイムでシニアツアー選手になるかもしれない。この秋もたくさんプレーしたい。まずは3日間大会に慣れないといけない」というフューリックは4アンダー6位と好発進。ウィアは2アンダー24位、チェはイーブンパー54位で滑り出した。

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