差は詰まり、アジアンツアーは恋心を新たにする
クランス・モンタナ、スイス 9月8日
アジアンツアーから出場した選手たちは、ヨーロッパでもっとも格式高いツアーの一大イベントで、2大陸(アジアとヨーロッパ)間のレベルの違いは狭めたものの、いまだオメガ・ヨーロピアン・マスターズに魅了され続けている。
オメガ・ヨーロピアン・マスターズは09年から欧州で開催されている唯一のアジアンツアーとヨーロピアンツアーの共催イベントで、アジアンツアーの選手たちにとっては、常にシーズンのハイライトとなっている。
素晴らしいスイス・アルプス・リゾートであるクランス・モンタナの、目を見張る景観と温かいもてなしがオメガ・ヨーロピアン・マスターズを象徴するのだろうが、最近のアジアンツアー出身選手の活躍ぶりも、オメガ・ヨーロピアン・マスターズのトーナメント・ディレクター、イベス・ミッタスらを含む多くの人々の注目を集めている。
「今年はアジアンツアーから出場した30選手のうち、10名以上が予選通過を果たした。これは、まさにアジアンツアーのレベルが上がっていることを証明する事実だ」と、ミッタスは語った。
まだアジアンツアーの選手がオメガ・ヨーロピアン・マスターズを制したことはないが、ミッタスはスイスの素晴らしい大会がアジア人優勝者を迎えることも遠くないと信じている。
「アジアンツアーの選手たちが成長していくことはよいことだし、オメガ・ヨーロピアン・マスターズがヨーロピアンツアーとの共催イベントで有り続けることは素晴らしい。いつの日か、彼らがここで勝つ日を見られたらと思う」とミッタスは付け加えた。
09年に7位タイという活躍を見せたフィリピン人のアンジェロ・キューは、今週のスイス遠征を70、70、68、69のラウンドで終え、ミッタスの評価をまさしく体現した。
「コースにも慣れてきたし、高度にも、気候にも慣れてきたから多くの選手が戦えるようになってきている。これは、我々はどこにいても良いプレーが出来ることを示していると思う」とキューは言う。
「このゴルフ場は世界に誇る素晴らしい景色だし、運営側の温かいもてなしを受けて、この大会を好きにならないというのは不可能なことだ」とフィリピン人は付け加えた。