クリスマス出発・・・松山英樹が早くも13年初戦へ

2012/12/24 19:25
「いってきます」。都内ホテルのクリスマスツリーの前で笑顔の松山英樹。

2013年度の米国男子ツアー第2戦「ソニーオープンinハワイ」に出場する松山英樹が24日(月)、都内で出発会見に出席した。

3年連続の参戦となる同大会を前に、今回は2週間以上前に現地入り。27日(木)には開催コースのワイアラエCCで練習ラウンドを開始し、新年1月10日(木)の開幕に備える。「(地域独特の)グリーンに慣れないといけない。2年連続で手こずったので」と松山。在籍する東北福祉大ゴルフ部の年内の活動が終了したため、すぐに温暖なハワイに舞台を移してトレーニングを行う。

現地では同大学OBで元メジャーリーガーの佐々木主浩氏や、かねてから面識のあるプロ野球・ソフトバンクの秋山幸二監督と合流する予定。そして先輩である谷原秀人池田勇太らと練習、食事をともにする機会もある。プロ転向時期が注目される中、同大の阿部靖彦監督も「それぞれのプロフェッショナルの言葉は、ひとつひとつが大きい」と今後の決断への材料としてほしい思いもある。

もちろん「アマの試合でもプロの試合でも、出る試合の目標はすべて優勝」という松山だけに、最大の目的はコース内での活躍だ。優勝がそのまま「マスターズ」行きの切符となる米ツアー(一部のトーナメントを除く)。また、上位で大会を終えれば翌週以降のトーナメント出場の可能性が拡がることもあり「2年連続で予選落ちしているので、最低でも予選を通過したい。しっかりと調整をして、上位で戦えるようにしたい」と意気込んだ。

この日はクリスマスイブ。滞在先は都内の著名ホテルだったが、スーパーアマチュアの出で立ちは黒いジャージタイプのジャケットと簡素なもの。隣にいるのも素敵な女性・・・ではなく阿部監督だった。「イブの予定?ないですね」と苦笑い。世間の行事にも淡々とした態度で、新シーズンへ邁進する。(東京都港区/桂川洋一)