石川遼が練習ラウンド「待ち望んだ瞬間がもう少し」
自身のPGAツアーデビュー戦となる「ノーザントラストオープン」開幕を3日後に控えた月曜日、石川遼は会場となるリビエラカントリークラブで初めての練習ラウンドを行った。
この日は朝からの雨で予定されていたプロアマ戦がキャンセルとなったが、午後には雨も止み、石川は10番からの9ホールを精力的にこなした。向かい風となった479ヤードの12番パー4、そして487ヤードの15番パー4では、それぞれ4Iと2Iで第2打を放つなど、「想像より距離が長かった」という石川。オフはCM撮影など多忙で、「シーズン中に比べて練習量が少ない」というものの、ドライバーは好調で、ほとんどのホールでフェアウェイを捉えていた。
「今日はたまたまドライバーが良くて狭く感じなかったけど、ティから見ると狭く感じる。ドライバーがぶれると難しく感じると思う」という石川。「芝とか全体的なコースコンディションが素晴らしかった。グリーンの小さいホールは小さいけど、その中に大きなアンジュレーションがあって、日本には無い景色だった」と、初めて立つ舞台に驚いた様子だった。
日本からも大勢のメディアが訪れ、石川の一挙手一投足を見守る。「練習場の雰囲気は異様でしたね(苦笑)。他の選手が僕をみて、なんであんな球を打っている選手に大勢のメディアがついてるんだろうっていう視線を感じました」と、謙遜気味に振り返った。
明日は午前中から18ホールの練習ラウンドを予定しており、水曜日はプロアマ戦のため練習のみ。「パッティンググリーンで練習している選手とか、18番グリーンのスタンドの大きさを見ると、待ち望んでいた瞬間がもう少しなんだなと思います。小学生の頃からずっと夢見てきたPGAツアーの雰囲気を噛み締めて、でもここに来られたのは自分だけの力じゃないってことを感じながらティに立てば、気持ちよくプレー出来ると思います」と、期待に胸を膨らませていた。