能登半島地震から1カ月 北陸三県のゴルフ場の現状は
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震発生から1カ月が経過した。人的・住家の被害は増加をたどり、今なお避難を強いられている被災者も多い。中でも被害の大きかった北陸三県(石川県、富山県、福井県)におけるゴルフ場の現状を追った。
震災被害に降雪も加わり再開できず
ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)が提携するゴルフ場では、北陸三県のうち石川県と富山県の計10コースが営業を休止している。震災被害に加え、積雪量の多い冬季シーズンも相まって再開の遅れているゴルフ場も多いようだ。
<営業休止中のGDO提携ゴルフ場>
[石川県]
能登ゴルフ倶楽部(志賀町/震度7)
ザ・カントリークラブ・能登(穴水町/震度6強)
チェリーゴルフグループ・和倉ゴルフ倶楽部(七尾市/震度6強)
能登島ゴルフアンドカントリークラブ(七尾市)
金沢ゴルフクラブ(金沢市/震度5強)
金沢セントラルカントリー倶楽部(金沢市)
金沢東ゴルフクラブ(金沢市)
[富山県]
氷見カントリークラブ(氷見市/震度5強)
ゴルフ倶楽部ゴールドウイン(小矢部市/震度5強)
魚津国際カントリークラブ(魚津市/震度4)
震度6強を観測した石川県七尾市にある能登島GアンドCCでは現在も断水状態が続いており、井戸水のみ機能しているという。
震度5強だった富山県氷見市は全域において断水は解消されつつあるものの、同市内にある氷見CCでは断水が続いており、大浴場などが利用できない状態。進入路およびコース内の一部に被害があり、復旧工事を始められていない。
一部ホールで再開したコースも
震度5強だった石川県かほく市にある金沢CCは1月5日に営業を再開したが、地割れや土砂崩れのため3コース(各9ホール)あるうち1コースを閉鎖中。現在は降雪のためクローズしており、あす2日に再開予定。
同じく震度5強を観測した富山県小矢部市にある千羽平GCも1月5日に営業を再開した。日本海コース(9ホール)での折り返しプレーのみで、残りの白山コース、立山コース(各9ホール)はカート道にヒビがあるため安全面を考慮して閉鎖している。当地も降雪のためクローズしている日があり、復旧に向けて着工できていない状況だ。
5月に男子下部ABEMAツアー「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP CHALLENGE in FUKUI」の開催を予定している越前CC(福井県あわら市)も震度5強の揺れに見舞われたが、1月3日には18ホールのうち9ホールのみで営業を再開。陥没があったアウトコースの復旧も進み、13日には全ホールでプレー可能になった。降雪のためクローズしていたが、あす2日からの再開を予定している。