日本は1打差2位に後退 蝉川泰果が個人戦首位で最終日へ/世界アマチーム選手権
◇男子アマチュア◇アイゼンハワートロフィー 世界アマチュアゴルフチーム選手権 3日目(2日)◇ル・ゴルフ ナショナル(6991yd、パー71)、ゴルフ・ド・サンノムラ ブルテッシュ(6821yd、パー72)/フランス
3人のうち上位2人のスコアを採用する団体戦で、日本は「144」とスコアを伸ばせず通算22アンダー。この日、「130」とスコアを大きく伸ばして通算23アンダーとしたスウェーデンに初日から守っていた首位を明け渡し、1打差2位に後退した。
個人戦で初日から首位を走る蝉川泰果(東北福祉大4年)は5バーディ、2ボギー「69」で回り、通算18アンダーとして後続に5打差をつけてその座を堅持した。
この日はゴルフ・ド・サンノムラ ブルテッシュをプレー。「ショットも後半良くなったのですが、第1、第2ラウンドで良かったアプローチが微妙に寄せ切れず、5つぐらい取りこぼした感じで悔いが残った」と振り返った。
最終日は団体と個人、2つのタイトルを目指す戦いとなる。「あしたは難しい方のコース。一番の目標である団体優勝のためには、一つでも多くバーディを獲らないと難しい。攻める気持ちを忘れずに最後までプレーしたい」と気合を入れた。
岡田晃平(東北福祉大3年)は1バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「76」。前半の9番(パー3)で「きのう池に入れて崩れた光景が浮かんでしまい、全然気にしてなかったんですが心の中に残っていたみたいで…」と、2日連続の“池ポチャ”でダブルボギー。「流れが変わってしまった。パターの感覚も合わなくなり、ショットもぶれ始めて最後まで修正できなかった」と唇をかんだ。
「あしたは、泰果さんと(中島)啓太さんと一緒に海外試合に出られるのもこれが最初で最後なので、悔いのないように、いい思い出が作れるように集中して頑張りたい」と前を向いた。
世界アマチュアランキング1位で出場している中島啓太(日体大4年)は3バーディ、4ボギー1ダブルボギー「75」とスコアを落とした。出だしの5ホールで3バーディを奪う好スタートを切ったが、6番からの2連続ボギーで流れを逸した。「いい感じで集中できていただけに、6番でパーセーブできなかったのが自分で許せなくて流れを悪くしてしまった。7番がパー5だったので、6番を耐えたら7番でバーディが獲れると思っていただけに、そこで狂っちゃった感じ」と悔しさをにじませた。
1984年の香港大会以来となる団体戦優勝に向けて、最終日は1打差を追う。「あしたは自分の3日間のスコアは忘れて、一日競技だと思って出し切りたい。ピリピリした雰囲気でのラウンドになると思うので、集中して、いつも通り落ち着いて自分のプレーができれば」と力を込めた。