2022年 シモーネ アジアパシフィックカップ

仲間だけどライバル? 渋野日向子は「私より30yd飛ぶ」妹と同組にワクワク

2022/08/17 19:59
渋野日向子は妹・暉璃子と試合で初めての同組に

◇シモーネ アジアパシフィックカップ 事前(17日)◇ポンドックインダGC(インドネシア)◇6806yd(パー72)

渋野日向子にとって妹の暉璃子(きりこ、明大)は身近なライバルといっていいかもしれない。「私より30yd飛ぶ。それに負けないように、トレーニングとかちょこちょこやったりしてるけど…負けてるね」と苦笑する。

4歳離れているとあって、ジュニア時代は同じ大会に出場してもカテゴリーが違った。試合で同組になるのは今大会の初日が初めてだ。「自分のことより楽しみ。チームであろうが、やっぱり勝負だから。妹に負けないように頑張ります!」。チームメートへの対抗心をむき出しにする姉に対し、妹も「スコアで勝てる気はあんまりしないんですけど、(得意の)ショットで姉よりも良いものを見せられたら。ちゃんと結果としてお互いの差が見えるのが今回初めてなので、自分も負けないように頑張ります」と控えめに意気込んだ。

トレーニングの原動力は妹への対抗心だった?

日本でもプロの試合に出場したことがない妹を姉が誘い、タッグを組んだ。「最初は『インドネシア行く?』ってだけ聞いたから、(妹は)選手で出ると思ってなかったけん、ただ(自分に)ついていこうと思っとったみたい」と裏話を明かす。

リディア・コー(ニュージーランド)やキム・ヒョージュ(韓国)らトップランカーも出場する試合で貴重な経験を積ませてあげたいという姉の思いを妹も受け止めた。「海外での試合も、プロの試合も今回が初めて。いい経験になると思って、行けるなら行ってみよう」と一緒に海を渡ってきた。

1Wショットの飛距離は姉をしのぐ渋野暉璃子

2週前の「AIG女子オープン(全英女子)」で優勝争いを演じたばかり。一挙手一投足が注目されるのはインドネシアでも変わらない姉だが、「今回の目当てというか注目は、こっち(妹)なんで。とりあえず、あした一緒に回れるから私のことより、こっちかなって」とニヤリ。東南アジアで渋野姉妹が熱い火花を散らし、日本チームを押し上げていく。(インドネシア・ジャカルタ/亀山泰宏)

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