16歳・上田澪空 スタートホールは緊張で「あっちゃこっちゃ」も「伸びしろしかない」
2021/11/11 12:20
◇アジアパシフィック女子アマチュア選手権 初日(10日)◇アブダビGC(UAE)◇6431yd(パー72)
大会初日は1番スタートの第1組。開幕前は「緊張はない」と話していた上田澪空(共立女子第二高1年)だが、さすがに本番で1番ティに立つと緊張が襲ってきた。「あっちゃこっちゃやっちゃった」という1番ホールの詳細は、本人が一気に語った言葉そのままで説明しよう。
「緊張し過ぎてどこに打つのか分からなくなって…。でも、いいやと思って打ったら右のラフに行って、ディボットに入っていてラッキーじゃないなって思ったけど、そこからとりあえず(グリーンに)乗せようと思ったけど、身体はピンを向いていてバンカーに入りまして…。そこからホームランしまして、奥に行って、そこから2パットです」
続く2番をパーとして「ちょっと落ち着いた」という16歳。4番(パー3)では池が近い右サイドに切られたピンを6Iで2mにつけて、初めてのバーディ奪取。その後はボギーも出たものの、1オーバー39位で初日を終えた。
自身2度目の海外での試合。すでにルームキーは2回なくしているが、同部屋の手塚彩馨とともにそんなトラブルも笑いながら乗り越えている。「不安半分、興奮半分」という開幕前から、初日を終えて「いまはやってやるぞが80で、不安20」と気分も乗ってきた。明日への意気込みは「もう伸びしろしかないです」ときっぱりだ。
「パッティングは引っ掛けしか出なくて、本当に問題です」と、ホールアウト後は1人パッティンググリーンで格闘していた。「肩で打つようにしたら、ちょっと良くなったかも知れないです」という微妙な手応えを、たしかな伸び代に変えていきたい。(アラブ首長国連邦アブダビ/今岡涼太)